コートニー・ラヴ、元ニルヴァーナのデイヴとクリスの弁護士から証言を取られる

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Nirvanaの音楽と遺産に対する権利について係争中のCourtney Loveは、元メンバーのDave GrohlとKrist Noveselicの弁護士から6月27日(木)と28日(金)に証言録取を行なわれることになっている。

LAUNCHでは先日、1月にLoveがGrohlとNovoselicに提示した和解案を入手した。この提案書は、Loveの亡夫であるKurt Cobainと、GrohlおよびNovoselic、つまりNirvanaの今後の楽曲リリース、アーティスト商品、ロイヤリティ、関連企画、バンドによって作り出された音楽に基づいた、あるいは関連したビジネスについて触れている。

Loveの弁護士、Yale Lewisは、この和解案を1月30日にGrohlとNovoselicの弁護士であるKelly Corrに送っている。Corrは2月5日付の返信で、彼と依頼者たちはこの提案を“一方的である”と受けとめたという意見とともに、5月か6月の(Loveの)宣誓証言および精神鑑定を求めた。精神鑑定については、最終的に判事により止められている。

提案書の中の大きなポイントに、GrohlとNovoselicの肖像を含む商品、コマーシャルや他のメディアにおけるNirvanaの楽曲使用など対する10年間の彼らの拒否権がある。すべての新しいリリースに関しては、Grohl、Novoselic、Loveが代表となるCobainの遺産管財人の全員が同意しなければならない。Cobainの遺産管財人は、彼の曲および名前や肖像、イメージを使用したドキュメンタリーに対し責任を負うものとなる。Cobainの娘であるFrances Bean Cobain、Love、またはCobainの遺産管財組織は、GrohlおよびNovoselicの承認を得ずにビジネス・マネージャーや弁護士を雇い入れることはできない。

提案に記載されたその他の項目は、メンバー3人全員の肖像を使用した商品における、バンド・ロゴおよび名前の使用による利益の3者間の分配。録音権のロイヤリティは、個々のレコーディングに参加した個人に応じて分配される。作詞・作曲のロイヤリティは、著作権保持者に基づく、など。

この書類によれば、GrohlとNovoselicの遺産相続者および財産譲受人は拒否権および管理権を受け継ぐことはできず、Nirvanaの遺産の最終的な所有権はCobainの娘に帰することになる。

提案書では、Nirvanaがユニークな3人組のバンドとして人気を得た部分については認めながらも、Cobainが彼の音楽、ルックス、名前、そして“カリスマ性”において最も重要な役割を果たしていたとしている。また、この提案は当事者全員にとって“短期および長期的において、最大の純益をもたらすもの”だとしている。

現在適用されている契約内容は、Cobainの自殺後にLove、Grohl、Novoselicが同意し署名したもので、Nirvanaの楽曲管理について全員が平等な共同パートナーとなっている。Loveは、'01年5月にパートナー関係の解消を求めて訴訟を起こした。彼女は、Cobainが亡くなる前にNirvanaがレコーディングした最後の曲とされている「You Know You're Right」を含む、Nirvanaのシングル・ベスト盤CDのリリースを望んでいる。一方、GrohlとNovoselicは、同曲をはじめとするNirvanaの楽曲を集めたボックス・セットの発売を望んでいる。

Darryl Morden, Los Angeles (C)LAUNCH.com
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