ホワイト・ストライプス&ストロークス、仲良くジョイント・ショウ

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すべてがスィートで明るく――そしてラウド。White StripesStrokesは8月8日(木)、4回のジョイント・コンサートの内の最初のショウを、ミシガン州ポンティアックのClutch Cargo'sで行なった。今回の共演に明らかに奮起していた両バンドは、それぞれのステージで互いに刺激し合うまたとない機会を得たようだ。

Strokesのフロントマン、Julian Casablancasは自分たちの出番で「俺たちと同じように、観客のみんなも盛り上がってくれよ」と語りかけ、セットの最後に「盛り上がったままでいろよ。最高にすごいバンド、White Stripesだ!」とコメント。後から登場したJack Whiteの感想も「ここで1つ……Strokesの幸運を祈ってるよ」とシンプルなもので、彼とドラマーのMeg Whiteがアンコールに応えると、ステージの端から見ていたCasablancasと一緒に登場した。

しかし、2つのバンドの友情はライヴを馴れ合いのものにしていたわけではない。両バンドとも懸命にプレイを展開し、Strokesは55分で15曲を演奏。最近、左膝にケガをしたヴォーカリスト、Casablancasの強烈さはかえって増しているように見えた。彼はステージ上を松葉杖で歩かなくてはならず、“Last Nite”のプレイ中、べーシストのNikolai Fraitureを「バカ野郎!」とひっぱたきに行った一瞬だけ飛び跳ねたものの、ショウのほとんどの時間は座ったままだった。

Casablancasと彼のバンド仲間は“New York City Cops”“Soma”“Is This It?”“The Modern Age”などのヒット曲や、ニュートラックの“You Talk Too Much”“Meet Me In The Bathroom”“The Way It Is”などをファンに披露。また、セットリストには“Ze Newie”と書かれていたタイトル未定のナンバーをプレイしつつ、ステージを駆け回った。

続くWhite StripesもStrokes同様のパワフルな55分のライヴを披露した。しかし、Jack Whiteが、いくつかのオリジナル曲を長いジャム――Willie Dixonのソング・ブックにほとんど書かれてあるギターの一節を入念に研究したもの――で引き伸ばしていたぶん、Strokesにはいくらか及ばなかったようだ。The Stripesは教会を改築した満員のクラブで、「Fell In Love With A Girl」「Hotel Yorba」や、2ndアルバム『De Stijl』からのナンバー「Apple Blossom」、さらにニュー・シングル「Dead Leaves And The Dirty Ground」を披露した。また、Whiteは「We're Going To Be Friends」のパフォーマンスで「we all wanna be friends」と歌い、そのライヴのテーマを強くアピールした。

StripesとStrokesのジョイント・コンサートは、デトロイトのダウンタウンにあるChene Park円形劇場でのパフォーマンスに加えて、ニューヨークで2度行なわれる。ニューヨークの会場は、8月14日(水)がIrving Plaza、8月15日がRadio City Music Hall。
Gary Graff, Detroit (C)LAUNCH.com
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