エアロスミス、ジェイ・マスター・ジェイを追悼

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10月30日(水)に殺されたRun-D.M.C.のDJ、Jam Master Jayを悼む声の中に、Aerosmithのメンバーのものがある。AerosmithのSteven TylerとJoe Perryが、'86年にヒットした「Walk This Way」のリメイクでRun-D.M.C.とジョイントした頃から、両グループは親しい友人同士だった。同じ年の夏から初秋まで行なわれたツアーでは、Run-D.M.C.はAerosmithと毎晩、「Walk This Way」のパフォーマンスでステージの幕を閉じていた。

Aerosmithは、次のようなコメントを発表している。「Jam Master Jayの早すぎる死のニュースにたいへんなショックを受け、悲しみでいっぱいだ。俺達が落ち目で仕事もなく、どん底の時に、JayとRun-D.M.C.のメンバーがやってきて“俺達のレコードでプレイしないか”と声をかけてくれた。Run-D.M.C.とJam Master Jayは、ニュー・ジェネレーションを覆い尽くす新しいタイプの音楽を世界に与えてくれたけど、俺達には復活作をプレゼントしてくれたんだ。今年の夏に彼と一緒にプレイした時、Jayは誰にもまして痒いところに手が届くスクラッチを披露し、自分の最高のプレイをしていた。“Walk This Way”をプレイする時は、毎晩彼の声を聞くことになるさ」

AerosmithのべーシストTom Hamiltonは、そのコラボレーションが彼の30年以上の音楽人生の中で最も記憶に残る時間だったと述べた。「いまだに驚かされるんだけど、こんなに長い年月が経っているのに、人はこの曲について訊いてくるんだ。驚きは確かだけど、でも当然だよね。俺にとって、あんなことを考えたこともなかったよ。ふたりの白人のギタリストとシンガーが、ラップバンドと一緒にレコードを作るなんて。論理的な進歩くらいにしか思ってなかったのに、こんなに衝撃的なブレークスルーになるとは思っていなかった。でも、だからこそ多くの人が真剣に見てくれたんだと思う。ほかのバンドは、あんな大ごとになるなんて全く思ってなかったと思うよ」

Aerosmithは11月1日(金)、PhoenixのCricket Pavilion公演で、殺された友人のために祈りを捧げる予定。

Gary Graff, Detroit (C)LAUNCH.com
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