エミネムの『8 Mile』、故郷のデトロイトでプレミア上映

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Eminemの新作映画『8 Mile』が11月7日(木)、デトロイトにお目見えした。プレミア自体は控えめなものだったが、この映画にふさわしく、上映場所には撮影の一部が行なわれたトレーラーの駐車場と自動車工場にほど近い、デトロイト北東部にあるEight Mile Roadの映画館が選ばれた。

11月6日(水)に親友のKid RockとPamela Anderson、Curtis Hanson監督、共演者のKim Basinger、Brittany Murphyらを招いて行なわれた華やかなハリウッドでの上映とは違い、今回のデトロイトのイベントに招かれたゲストは300人で、そのほとんどが地元の友人や家族、仕事仲間だった。また、Eminemの姿をひと目見ようと、ショウの前後にはおよそ“four dozen(4ダース)”ほどのファンが寒さをものともせず集まった。

その夜のスター、Eminemは取り巻きと共にスポーツタイプのリムジンで到着。フードつきのデトロイト・スウェット・シャツにスウェット・パンツ、ベースボール・キャップ、ワイヤフレームのラウンド・サングラスという装いだった。彼は観衆に軽く手を振ると、報道陣の質問には答えず、そのまま歩いていった。

劇場の中の彼は家族と娘のHailieといっしょに座り、娘に向かって楽しげにポップコーンを投げ、露骨なセックスシーンの間には親戚にも手伝ってもらって娘の気をそらすようにしていた。Eminemは、上映が終了する前に裏口から素早く出ていった。

このプレミアにはほかにも、D12のメンバーでデトロイトのラッパーObie Trice(映画に脇役で出演、アルバム『8 Mile』の数曲に参加)、『8 Mile』に出演している地元の俳優ら、デトロイトとその周辺地域、そしてミシガン州政府からさまざまな政治家たちも出席した。その中のKeith Stallworth州議員(民主党・デトロイト)は頻繁に世間を騒がせているEminemのことを“デトロイトの王子のひとり”と述べている。

Eminemの長年の仲間、Proofは映画を観て極めて感傷的になり、Eminemがビッグ・スクリーンでその才能を発揮するのは“当然”のことだと話した。「ビデオとか役柄を見れば分かるだろう。彼は自分のやることすべてに人生をつぎ込んでる」「奴には驚くほどの才能があるよ」

Obie Triceは、『8 Mile』での自分の役は小さいが、デビュー・アルバム『Cheers』の成功につながればいいと希望を語った。『Cheers』は'03年、EminemのレーベルShady Recordsより発売予定。

デトロイトのBleu Room Experienceというナイトクラブで開かれた上映後のパーティでは、Eminemのビデオと『8 Mile』のアルバムに参加しているアーティストの曲が流された。

Gary Graff, Detroit (C)LAUNCH.com
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