R.E.M.、ビッグスターとバッドフィンガーをカヴァー。キング牧師の平和のメッセージを伝える

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R.E.M.が'70年代の名曲に敬意を払い、そして今年のクリスマス・シングルに平和のメッセージを込めてファンクラブの会員たちへ送った。

このCDの中で、バンドはBig Starの隠れた名曲「Jesus Christ」とBadfingerによる'70年のトップ10ヒット「No Matter What」の2曲をカヴァー。「No Matter What」ではベーシストのMike Millsがリード・ヴォーカルをとり、ギタリストのPeter BuckとヴォーカルのMichael Stipeはバックヴォーカルを務めている。また他にもR.E.M.の1stと2ndアルバムを共同プロデュースしたMitch Easterがギターで、Jon Wursterがドラムで参加している。

さらに、CDに収録されたビデオに登場するStipeは“War --bad idea”という言葉の書かれたポロシャツを着て、Martin Luther King Jr.の手記を朗読している。

この中で彼は、バンドの「New Orleans Instrumental No. 1」をバックに次のように語っている。「今夜は僕の偉大なヒーロー、Dr. Martin Luther King Jr.が書いた『Strength To Love』から朗読したい。Kingはここから90キロくらいのところにあるエベニーザー・バプティスト教会で牧師と説教者を務めていた。彼は公民権運動の指導者で、この本は'63年に出版された。彼の言葉は現実的で、平和的、(また)Mahatma Gandhiの教えの影響を大きく受けている」

Stipeは次のような1節を読み上げている。「なぜ敵を愛さなければならないのか? 憎悪に憎悪で対抗すれば、さらなる憎悪を生み出すだけだ。すでに星が消えた夜に、より深い闇を加えているにすぎない。闇は闇を追い払えない。追い払うことができるのは光だけ。憎悪で憎悪を消し去ることはできない。そうできるのは愛だけなのだ。憎しみは憎しみを増大させる。暴力はさらなる暴力を生む。厳しさはさらに辛い厳しさを生む。そして破滅への階段をぐるぐると下っていく……」

この1節はまた、同CDのカヴァーにも記されている。R.E.M.のファンクラブ会員のためのクリスマス・パッケージには、'03年のカレンダー、パッチ、バンドメンバーと関係者によるカードが含まれている。R.E.M.は'03年にニューアルバムをリリースし、ツアーを行なう予定。

Craig Rosen, Los Angeles (C)LAUNCH.com
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