トラヴィス、メンバーの事故によりバンドが結束

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Travisは、ドラマーのNeil Primroseが昨年、フランスで命を脅かすほどの大怪我を負ったとき、バンドを解散することまで考えたという。Primroseは、昨年の7月、底の浅いプールに飛び込んで脊椎を折るという大怪我をした。飛び込む角度が少しでもずれていれば死亡する可能性さえあったと言われるこの事故は、バンドの方向性やニューアルバムの制作に大きな影響を与えたようだ。

バンドのリード・シンガーFran Healyは、当時のことを振り返りBBCニュース・オンラインにこう話している。「Neilの事故があって、僕達、Travisは終わったって思ったよ。Neilがプレイしないなら、バンドはプレイできない」メンバーにとって、古くからの友人であるPrimrose抜きでバンドを続けるなど考えられなかったという。「車のタイヤが無くなったら、運転できないよね。新しいタイヤに交換できるけど、それはもう同じ車じゃない」

しかし、その後迎えた8ヶ月の活動休止が、最終的にバンドをより結束させることになった。「あの8ヶ月は、僕達のキャリアの中でも素晴らしい時間だった。みんな、成長したと思うよ」とHealyは話している。友人を失うかもしれないという出来事を経験し、メンバーそれぞれが強くなり、より結束したという。「何かをきっかけに、結束したり別離することがある。僕達の場合は、より親密になることが出来たんだ。世界で一番ラッキーなバンドだと思ってるよ」

この出来事は、完成間近のニューアルバムにも影響している。「8ヶ月間、失業中って感じだった。でもお金はあったから、プレッシャーもなく曲を作ることが出来たんだ。バンドとして、最もクリエイティブな時間を持てた」「みんな、今まで僕達がやってきたものとは違うって言ってるよ」とHealyは話している。2年ぶり、4枚目のアルバムとなるこの作品(タイトル未定)は9月にリリースが予定されている。今週末のサマーソニックに出演するTravis、今までとは違う姿を見せてくれることだろう。

Ako Suzuki, London
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