女子十二楽坊、急遽公演回数を増やし、1日4回も行なったライヴは大盛況!

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8月23日、恵比寿ガーデンホールにて女子十二楽坊のプレミアム演奏会が行なわれた。この日のライヴは招待制のもので、1,000組2,000名の募集に、4万件以上の応募が集まった。そして当日、15:00~、17:30~、19:15~とそれぞれ1時間ずつ計3回の公演を行なうはずだったが、大盛況で立ち見が続出。急遽公演を1回増やし、1日に4回の公演を行なった。

女子十二楽坊は、二胡(4名)、琵琶(3名)、竹笛(2名)、楊琴(2名)、琴(1名)といった中国民族楽器を操る、中国出身の女性12名が集まったグループ。それぞれが個人がその道の英才教育を受けて、数々のコンテストの受賞歴があるという、超一流どころばかり。その12人が伝統楽曲にこだわらず、ジャズ、ポップス、クラシックを演奏するという趣旨だ。

このライヴの初回、15:00からの公演ではメンバー12人は真剣な面持ちで登場。アルバムの1、2曲目でもある「奇跡」「自由」でスタートした。

12人ともに、デザインが少しずつ違う黒の衣装は、フォーマルなスタイルでありながらモダンなスタイルだ。そしてステージの照明も曲にあわせて、幻想的な色使いをふんだんに使っているところが、民族楽器の演奏だから、落ち着いた厳かな雰囲気で……といった固定概念を一蹴している。そんななか、女子12人は定位置からほぼ動くことなく、真剣に、しかし場慣れした余裕で奏でているようだ。

途中、ジャン・シュアン(楊琴)が、しっかりとした日本語で挨拶。日本でデビューできたこと、そしてオリコン1位を獲得した喜びを語った後、スタンダード・ジャズ・ナンバー「Take Five」をアレンジした「五拍」を二胡と楊琴のチームで演奏。そして美空ひばりのカヴァー「川の流れのように」を朗々と奏でた後は、「新古典主義」を披露。この「新古典~」はアルバム未収録ながらも、耳なじみのあるクラシック・ナンバーをメドレーにしたもので、この会場に来た人だけのプレゼントに。そして続く「阿拉木汗」ではリズムにあわせて、ステップを踏むシーンも。続く「劉三姐」ではショートヘアーのレイ・インが独弦琴(中国南部ベトナム国境付近の少数民族に伝わる楽器)を、スン・イエンの竹笛とともに演奏。この楽器は読んで字のごとく、弦が1本きり。それを危うい震えとともに奏でられる音に、思わず身を乗り出して聴いてしまう。その後、ひとりひとり名前を呼ばれ、ステージに再び全員が登場すると、小田和正の「ラブストーリーは突然に」、「Take Five」を7拍で演奏するテクニックの高さ見せつけた「七拍」、中国の雄大さが目に浮かぶようなスローナンバー「紫禁城」、SMAPの「世界に一つだけの花」、中島みゆきの「地上の星」を披露。計12曲を演奏した。

この後も、3回のステージを行なった女子十二楽坊。観客は若いカップルから熟年層まで、老若男女が注目しているのが明らかに感じられた日だった。来年には一般公開のコンサートも予定しているとか。そして、早くも11月6日には2ndアルバム『奇跡』(CD+ライヴDVD)のリリースが決定している。

なお、女子十二楽坊のインタヴュー映像はこちら。
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