「エイズは非常事態」、U2のボノがエイズ基金増額をブッシュ大統領に求める

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U2のリード・シンガーBonoは9月16日(火)、エイズ基金に対しブッシュ大統領と率直な討論を交わした。Bonoはこれを“いい意味の口論”だったと話している。大統領は今年5月、世界規模でエイズと戦う資金としておよそ30億ドルを割り当てた。しかし議会は、これまでに20億ドルしか使用していない。Bonoは会議の後行なわれた会見で、大統領は「この問題に対し積極的だし、彼を信頼している。ただ金額に納得がいかないだけ」とコメントした。

Bonoは有名人である立場を利用して、アフリカで2,200万人以上の命を奪ったエイズ問題に対し積極的に発言を行なってきた。'02年にはDATA(Debt, Aid, Trade for Africa/アフリカの責務、救済、貿易)と呼ばれる組織を結成し、経済援助、輸出関税率の引き下げ、エイズ撲滅に向ける資金を支援している。

彼は、エイズは人類にとって、ペスト以来最大の脅威だとLAUNCHに話した。「エイズは人類にとって、中世にヨーロッパの人口の3分の2を死亡させたペスト以来、最大の脅威だと思う。それくらい大変なことなんだ」とBonoは言う。「そしてそれは、現在、我々の時代に起こっている」

Bonoの長年の功績は、今年のノーベル平和賞の候補に挙がっている。受賞者は10月10日に発表される予定。

アフリカ大陸だけでもおよそ3,000万人の人々がエイズに苦しんでいるといわれる。Bonoは「エイズの問題は緊急を要する。ただの問題じゃない……。毎日数千人も亡くなっているのはただごとじゃない、非常事態だ」と発言している。

(C)LAUNCH.com
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