不滅のプレスリー、今度はデビュー前の録音マスターテープを切り売り!?

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没後26年という時間が経ちながら、未だアメリカでは多大な影響力を誇るロックの帝王エルビス・プレスリー。今度は、そのメジャーデビュー前に録音されたという録音テープ本体の記念額を発売するという計画が、1月27日発表された。この計画の主体は、ニュージャージーにあるマスター録音テープをコレクションする会社だ。そこの社長が92年テネシーで開かれたオークションで落札した録音テープが今回の商品の元であり、それを2インチずつに切ったものを記念額装丁して販売するという。

しかし、まず問題になるのは、その'50年代初期に録音されたというテープの真贋だ。その調査を依頼されたエンジニアによると、そのテープは本物であるが、その保存状態が非常に悪いため、新しい技術が開発されない限り二度とは再生できないだろうとのこと。また、コレクション会社の社長エスポジト氏は、「このテープは'50年代終わりに処分されるはずだった9つのマスターテープのうちの1つ」と話す。ただ、このマスターとされるテープに録音されている曲は、プレスリーのすべての音源を管理しているRCAレコーズからすでに発売済みであり、RCAは発売済み楽曲のマスターを保持しているという。ちなみに、今回話題となっているテープの楽曲には、RCAバージョンに入っている音響効果は全く入っていないという違いがある。

エルビスの遺産を管理するエルビス・プレスリー・エンタープライズもライセンスを与えているこの計画、2インチのテープの記念額に495ドル払いたい人なら、基本的に誰でも購入できる。

Aki Kayamoto, NY

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