DMXがレコード会社とラジオ業界を非難

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既にラッパーとしての引退を表明しているDMXが、所属レコード会社であるデフ・ジャムと、さらにラジオ業界に対して非難する発言をしたと、AllHipHop.comなどが伝えている。

これはDMXが出演する新作映画『Never Die Alone』に関する記者会見の席で語られたもので、彼はもうデフ・ジャムのためにレコーディングを行なわないと発言している。

DMXは数年間でおよそ5,000万ドル(約53億円)の売上をレーベルにもたらしたが、その見返りとしてレーベルから得たのは、彼曰く「ローン」程度の金額でしかないという。

「最も高給取りのアーティストでも1ドルの売上当たり18セントしか得られず、それは(アーティストにとって)強盗に遭ったのと一緒だ」とDMXは語っている。そして「レーベルは一枚のアルバムにつき大体27曲を要求するが、実際にアルバムに使用するのは約16曲で、残りは人に渡してしまう。それこそまさに強盗行為であり、自分はもう、その一部ではいられない」とも語った。

さらにDMXはラジオ業界に対しても非難し、「全てのラジオ局は、レコード会社によってお金で買われている。それには(アーティストの)才能とは一切無関係だ」とコメントしている。

なお、昨年リリースしたアルバム『Grand Champ』を最後に引退宣言したDMXであるが、彼とデフ・ジャムとの契約はまだ続いている。また、今回のDMXの発言に対して、デフ・ジャム側からのコメントはない。

K.Omae, LA
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