ブライズ・オブ・ディストラクション、ストリートは才能の宝庫

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モトリー・クルーのニッキー・シックス(B)とLAガンズのトレイシー・ガンズ(G)が中心となって結成した新バンド、ブライズ・オブ・ディストラクション。この夏には“SUMMER SONIC”での来日が決定した彼らだが、ニッキーは先日、新人シンガーのロンドン・ルグランド(Vo)と共にVH1のインタヴューに出演。バンド名や楽曲、インスピレーションの根源、ダウンロード問題などについて語った。その中で2人はホームレスの子供たちやストリート・キッズを支援したいと話した。

ニッキーは「ホームレス・キッズやドラッグから抜け出せない若者たちを助けたい。彼らの中には物すごくクリエイティヴな人間いる。俺はストリートの出身。恩返ししたい。そういったことがバンドのテーマになると思う。……彼らは、家族とか身の回りの人たちと価値観が合わなかったために、反抗的になって劣悪な場所に身を置くようになってしまった。(ヴォーカルの)ロンドンや俺を見て“あいつらは昔、今の俺と一緒だった。奴らにできるんなら、俺にもできる”と感じてほしい」とVH1に語った。

デビュー前にLAでストリート人生を送った経験を持つロンドンはこう言う。

「ストリートには才能のあるキッズがたくさんいる。理解されないだけなんだ。ヘルプできれば、それはすばらしいとことだろう」。

また、1stシングルの「Shut the F*ck Up」はニューヨークとワシントンを襲った同時多発テロ以後、サダム・フセインとブッシュ大統領、オサマ・ビン・ラディンのことしか言わなくなったテレビ放送に対してやり場のない思いが込められているという。ニッキーはこう話す。「お互いに見つめ合ってこう言った。“俺たちが何を言っても、奴らはやりたいことをやるだろう。爆弾を落とし、炭疽菌だってバラまくんだ”」。

ブライズ・オブ・ディストラクションのメンバーはロンドン・ルグランド(Vo)、ニッキー・シックス(B)、トレイシー・ガンズ(G)、スコット・クーガン(Dr)。バンドは昨年末に1stアルバム『Here Comes the Brides』を発表した。今年夏には来日し、8月7・8日に行われる“SUMMER SONIC 04”に出演する予定。

T.Kimura
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