リヴァプールから登場したザ・ズートンズ 摩訶不思議サウンドで今年のフジロックを席捲!?

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リヴァプールから登場したザ・ズートンズ
摩訶不思議サウンドで今年のフジロックを席捲!?

ビートルズ
を生んだ、イギリスきっての音楽都市、リヴァプール。
最近はザ・コーラルの登場以降、再び熱い視線が送られる中、
また旋風を巻き起こしそうなロックバンドが登場した!その名は、ザ・ズートンズ
ホワイト・ストライプスのようなザラつき、ボブ・ディランのような叙情性、
バート・バカラックのようなポップセンス、さらにはジャズなど、
さまざまな音楽要素をサンプリングして作る世界は、ファニー&エキサイティング!
一度聴いたら、耳にこびりついて離れない!!

「リヴァプールってのは、流行の発端になるヤツらが登場するか
マイペースで好きなことをやっているヤツしか存在しないのさ」


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最新アルバム

『誰がザ・ズートンズを殺ったのか?』

Epic Sony
EICP-365 \1,995(tax in)


1. ズートン・フィーヴァー
2. プレッシャー・ポイント
3. ユー・ウィル・ユー・ウォント
4. コンフュージョン
5. ハヴァナ・ギャング・ブロウル
6. インタールード
7. レイルロード
8. ロング・タイム・カミング
9. ナイトメア・パートII
10. ノット・ア・ロット・トゥ・ドゥ
11. リメンバー・ミー
12. ダーティ・ダンスホール
13. ムーンズ・アンド・ホラー・ショウズ
14. クリーピン・アン・ア・クローリン
15. ランブリン・ランブリン

ザ・ズートンズ オフィシャルサイト
http://www.sonymusic.co.jp/Music/
International/Arch/ES/TheZutons/


プレゼント
ザ・ズートンズ サイン色紙+ステッカーを2名様にプレゼント!(応募締め切り:2004年7月15日

 

──みなさんの出身地、リヴァプールといえば最近、ザ・コーラルやザ・バンディッツなど、独特な音楽センスを持ったバンドが多く登場し、注目されているけど、それはなぜだと思う?

デヴィッド(Vo&G):最近日本デビューするバンドが多いから、注目されているんだろうけど、昔からいいバンドはいっぱいいるんだ。リヴァプールって街はね、音楽的にロンドンとか他のイギリスの街と、隔離されたところがあるんだ。例えるならニューヨークみたいな感じかな。あそこって、アメリカでありながら、アメリカン・ロックとかそういうのに全然影響されなくて、独自にニューヨーク・パンクとか新しい音楽概念を作り出しているだろ? リヴァプールも同じ感じなんだ。独自のアンテナがあって、決してまわりの流行に影響されない。みんな好きでやりたい音楽をただやっているヤツらばかりなんだ。だからリヴァプールってのは、流行の発端になるヤツらが登場するか、マイペースで好きなことをやっているヤツしか存在しないのさ。

アビ(Sax):ファッションに関してもそうなの。街を歩く女の子なんて、他の都市みたいに着飾る子って少ないわ。みんな部屋着みたいな格好で堂々と街を歩いている。自分を持っている人が多いの。

──それは5人の外見からもうかがえます。ちなみに5人はなぜ音楽の道へ進むことにしたの?

デヴィッド:オレは11歳のころからギターを始めたんだ。ニルヴァーナとかソニック・ユースに影響を受けてね。そのあとキンクスとかビートルズを聴き出したよ。ちょうどオレがギターを始めた頃って、周りの友達もみんなやっていて。だんだんまわりが弾くのをやめていくなかで、オレだけが続けていたんだ。それで16歳のころかな。本格的にバンド活動を開始して、いろんなヤツと組んでやった結果、メンバーと出会い、ズートンズにたどり着いたのさ。

アビ:私も11歳のころからフルートを始めたの。学校のブラスバンド部に所属したのがきっかけだったんだけど。そこでやっていくうちに、ホーンの楽器を吹いたほうがカッコいいなって、14歳のとき両親にサックスを買ってもらって始めたの。買ってもらった当時は体力がなくて、その重みに耐えられず、1年くらい腰痛に悩まされたわ。で一時期やめて、16歳になって改めてサックスを吹き始めたの。当時は大学生でダンスや演劇を専攻していたから、サックスはあくまで趣味の一環としてね。そうしていくうちに、だんだん趣味じゃなくなってきて、今に至るって感じかしら。音楽的には、私のお父さんがジャズ好きなのね。だから家のなかではいつもジャズがかかっている環境だったの。だから、ロックだけじゃなくジャズの影響も受けているわ。

ラッセル(B):オレは兄貴がギターをやっていた影響で楽器を始めたんだ。でもまんまギターをやってしまうのは、嫌だったからベースにしたんだ。またメタリカのベーシスト(クリフ・バートン)がすごく好きだったからね。それでオヤジの友達から安いベースを譲ってもらって、弾き始めたんだ。弾いているうちに、ショーンと出会いズートンズを結成することになったのさ。

ショーン(Dr):オレがドラムを始めたのは14歳くらいの頃かな。それでラッセルと出会ってバンドを始めたのさ。バンドを組んだ当時はオアシスとかブリット・ポップが全盛の頃でさ。でもオレたちはあんまり好きじゃなかったんだ。ニルヴァーナとかサウンドガーデンの方が好きだったから、そのあたりに影響された音を作ろうと思ってね。

ボーヤン(G):オレは7歳くらいからシタールを、12歳くらいからベースを、いつの間にかギターに移行していた感じさ。それでいろいろと活動していくうちに、メンバーに出会った感じさ。

──5人それぞれ異なる音楽履歴・趣味を持っているゆえか、デビュー・アルバム『誰がザ・ズートンズを殺ったのか?』は、いろんな音楽要素が詰まった1枚になってるよね。そこからはズートンズは、そんじょそこらのロックバンドとは質が違うというものを感じる。

デヴィッド:自然の成り行きでいろんな音楽要素が詰まった内容になったんだ。前もって意識して、他のバンドと違うものを出そうと思ったって、なかなか出せるものじゃないと思うんだ。

ショーン:たぶん、デヴィッドの書く歌が、普通のバンドじゃない雰囲気を醸し出しているからじゃないのかな? 特にヤツの書く歌詞とか独特だからね。でも、よく聴くと曲の根底はどれも共通しているんだ。それをバラエティに富んだものに聴かせるのは、ヤツの独特な感性のなせるワザだと思うよ。

──アルバムを聴いてて思い浮かんだのが、'60年代のスパイ映画とか、ロードムービーなどのサウンドトラック。映画はよく観るの?

デヴィッド:ヒッチコックの映画は好きでよく観るね。そのあたりから、オレの趣味はだいたい想像つくよね? よくインタヴューで、ジャケットのイラストのせいもあるんだけどさ、B級映画が好きなんでしょ?って訊かれるんだけど、そんなことはないよ。確かに嫌いではないけど、マニアではないよ。コーエン兄弟とかメジャーな監督の映画も好きだし。つまり、いい映画は何でも好きだよ。

──ズートンズって、そういう映画だったりとか本だったり、ロックレコードだけでなくいろんなモノからインスパイアされて、サウンドを作っている気がする。

デヴィッド:今回のアルバムって、バンドの結成から2、3年間の音を集約しているものなんだ。どんなバンドでも時間の経過によって少しずつ音楽性って変化していくものだろ? その変化をアルバムで感じれると思うよ。でも、きっと次にアルバムを作るときは、もっと音楽的に一貫性のあるものになっていくと思う。まぁ、結局どうなっていくかは、そのときの気分しだいで変わるから。何とも言えないんだけどさ、今のところはそう思っているよ。

ショーン:アルバムの中の「プレッシャー・ポイントとか「ダーティ・ダンスホールなんかが一番最近作った曲かな。このあたりの音楽性が今のズートンズを象徴するものかな?と思うよ。だけど、これからもこのサウンド方向なのかと訊かれると、必ずしもイエスとは言えないね。他に刺激的な音に出会ったら、そっちに変更すると思うし。だって同じサウンドやり続けるのって退屈だろ?

──さて。7月30日の<FUJI ROCK FESTIVAL>、レッドマーキーに出演が決定しました。どんなステージをみせてくれるの?

アビ:すごくエキサイティングな気分になれるステージを観てもらえると思うわ。楽しみにしててね。

デヴィッド:(いきなりホイッスルを取り出して)ピーッ♪ こんな感じのショーをみせるよ(笑)!

取材・文●松永尚久

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