斉藤和義、デビュー10年目にして「今なら“青春”って言葉もベタでいいかな」

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斉藤和義、デビュー10年目にして「今なら“青春”って言葉もベタでいいかな」


デビュー10年目となる今年、通算10枚目のオリジナルアルバムを発表した斉藤和義
タイトルは『青春ブルース』。
10年前と変わらず真摯に音楽に向かう姿勢と、
時を経ながら進化してきたスキルとスピリットが感じられる、
素晴らしい一枚となった。

46分のカセットテープに収まるようなアルバムが作りたかった

斉藤和義サンから
コメント映像 
インタヴュー映像、スタート!


▲上記画像を

最新アルバム


『青春ブルース』

SPEEDSTAR RECORDS
2004年4月21日発売

【初回盤】VIZL-113 3,255(tax in)
「青春ブルース 弾き語り」DVD封入
【通常盤】VICL-61336 3,045(tax in)

1. ぼくらのルール
2. 古いラジカセ
3. アメリカ
4. 手をつなげば
5. オリオン通り
6. 裸の王様
7. 裸の俺様
8. 愛のソリーナ
9. 悲しき街角
10. 楽園
11. はぐれ雲


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ビデオクリップ集
『ぼくらのルール』(DVD)
2004年5月19日発売予定!


オフィシャルサイト

ビデオクリップをはじめ試聴ができる、
特別オフィシャルサイトこちら



ライヴ・スケジュール


<“青春ブルース”ツアー>決定!
2004年
6/11(金)渋谷 O-East
6/13(日)仙台MACANA
6/15(火)札幌ペニーレーン24
6/18(金)広島クラブクアトロ
6/19(土)岡山ACTRON
6/22(火)大阪なんばHatch
6/24(木)福岡ドラムロゴス
6/26(土)長崎ドラムBe7
6/30(水)名古屋ダイアモンドホール
7/2(金)金沢AZホール


プレゼント NEW!

オリジナル・ペンケースを抽選で3名様にプレゼント!

応募はこちらから
(2004年5月31日まで)


――デビュー10年目に出す作品ということで何か意識されましたか?

斉藤和義(以下、斉藤):作る時は特に意識してなかったですね。何曲ができていく中で「ぼくらのルール」ができて、「これをシングルにしよう」というところから始まって、他の曲もできていったって感じです。

――シングルが完成型に近づくにつれて、アルバムの制作も進んでいったと?

斉藤:そうですね。最初は「弾き語りのアルバムを作ろう」とか思って2、3曲はそういうスタイルで録ったりもしたんだけど。「ちなみにバンドでも」って録ったら、そっちの方がいい曲もあって、曲の方向性を狭めないようにしようと。でも、最初にそう思ってた分、今回のアルバムはギター1本で弾き語れるような曲が多くなったなとは思います。

――ドラムが元くるりの森信行さん、ベースが初恋の嵐の隅倉弘至さんと一緒にやっていますが、彼らと知り合ったきっかけは?

斉藤:もっくん(森信行)の場合は、くるりの時にライヴを見て、彼のドラムが好きだなと思って。普通に叩いてても跳ねてしまうビート感がいいなと。直感的に合うなとは思っていたけど、実際一緒にやり始めたら、初めてやる気が全然しなかった。それでベースも呼ぼうかってことになって、隅倉くんを紹介されて。やってみたらバッチリで。空いた時間は3人でジャムって遊んだりしてて。そういう中で「愛のソリーナ」って曲が生まれて。「悲しき街角」とかもそう。

――それは一緒に音を出すだけでわかり合える関係ってことですかね?

斉藤:そうですね。暇さえあればジャムってて。2人とも年齢は僕なんかより若くて、音がピチピチしてる感じで(笑)、良かったです。

――今までのレコーディングと比べてどうですか?

斉藤:やりやすかったですね。あんまり煮詰まらずに楽しくできたし。もともと、アレンジもシンプルにしたいと思ってて。46分のカセットテープに収まるようなアルバムが作りたかったんです。全10曲とか11曲ぐらいで。ビートルズとか、自分が好きなアルバムもそういうのが多かったし。1曲3分ぐらいに収めたいなと思ってて、今回は5分を越える曲は1曲もないんです。

――「オリオン通り」は、浜崎貴司さんとの共作になっていますね。

斉藤:今年の1月にあったイベントの打ち上げで話した時に、地元のローカル話で盛り上がって。出身が宇都宮で一緒で、「あの“ポエム”って喫茶店、知ってる?」とか(笑)。宇都宮には本当にオリオン通りっていう通りがあって、そこに楽器屋さんとかレコード屋が集まってるんですよ。浜崎さんは僕と同年代で、同じように18歳ぐらいまで宇都宮にいて。昔は地元のことを歌にするなんてあんまり考えられなかったけど、今回は浜ちゃんと一緒だからできた部分もあるし、なんか嬉しかったですね。ちょうどこの曲ができたぐらいの時に、「今回のアルバムは、なんか青春してるかもなぁ」とか思って、タイトルに青春って言葉を入れることにしたんです。

――それで『青春ブルース』というタイトルに?

斉藤:そうです。昔は青春っていうと、「ちょっと恥ずかしいな」とか「ダサッ」って感じだったけど、割としっくりきて。「ベタでいいんだ!」って思いもあったし。周りのスタッフも青春をタイトルに入れるって言った時点で、すごく盛り上がってましたからね。「それはイイ!」って。

――6月には全国ツアーも始まりますね。

斉藤:もっくん(森信行)や隅ちゃん(隅倉弘至)たちと一緒に回れるので楽しみです。今回のアルバムの曲はもちろん、昔の曲とかも新鮮な気持ちでできるかなと。ツアーは大事ですよ。ライブやりたい、ツアーがやりたくて曲を作るみたいな部分もあるので。今まで発売した曲はみんな現在進行形で、ツアーで演奏する度に変わっていくものなんです。お客さんに煽られて、スタジオでは出ないフレーズが出てきたりとか。

――今回はどんなツアーになるのか、楽しみですね。ところで、最近ハマッているものはありますか?

斉藤:ちょっと古い話になっちゃうけど、僕あまりテレビドラマとか見ないのに去年は「Dr.コトー診療所」にハマッて。いいドラマだったよね? 作り込んでるなって感じだったし、「やっぱ石田ゆり子カワイイなぁ」って(笑)。昔ね、北海道でライヴやった時に吉岡秀隆さんが観に来てくれて。楽屋にも来てくれたんですけど、「あっ、純くんだ」とか思って舞い上がっちゃって、「今日はこっちに帰って来てるんですか?」って聞いちゃったんですよ。それで「僕東京に住んでるんです」って言われて、しまった~って(笑)。でも僕の中では今、吉岡さんは“純くん”じゃなくて、“コトー先生”だから。それがまたスゴイなと思って。何10年もやってきたイメージを1作で変えちゃうなんてスゴイ人だなと……。あとは、ギター集めぐらいですかね。弾きもしないのに何本も。仕事道具だからって威張って買えるから(笑)。今日もこの後、楽器屋さんに見に行ってみようかなと思ってるんです。

取材・文●水越真弓
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