モンゴル800、アルバム『Daniel』の超ロングインタビュー

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──待望のアルバムですが、タイトルは『Daniel』。これには何か意味があるのでしょうか?

上江洌清作(B&Vo:以降、上江洌):アルバムタイトルには特に意味がないんですよ。だからアルバム全体のキーワードでもない。今回は全体を通して楽しんで欲しいというというより、1曲1曲を楽しんで欲しいという気持ちが強くて。だからタイトル自体に意味を持たせなかったんです。でも「何?」って誰かが引っかかってくれたらいいかな程度のニュアンスで、このタイトルにしました。

──なるほど。

上江洌:だから、今回は1つ1ついい曲を作ることだけに集中した。結果いい意味でバラバラ感のある1枚になったのかなって。

──そのなかで今回は、儀間さんがリードヴォーカルをとった曲がありますね。

儀間崇(G&Vo:以降、儀間):今回僕もやってみようと思って。完成するまでどうなるかわからなかったですけど。何せ(ヴォーカルをとるのが)初めてのことだったので。自分の声がどう響くのかですらわからなかった。

──実際歌声を聴いてみてどうでした?

儀間:完成する前までは恥ずかしかったけど、聴いてみたら意外と音に馴染んでいてよかったって。

──また作詞もされてますね。

儀間:とにかく書くのに必死で。どういうメッセージを伝えようとか、全然考えられなかったですね。

──髙里さん的には、本作とこれまでの作品との異なる点はありますか?

髙里悟(Dr&Vo:以降、髙里):自分的には変わった部分はないんですけど。他の二人が曲に対するイメージってあるじゃないですか。それに影響を受けて、新しいリズムを叩いてみたりしましたけどね。

──今回はレゲエ的な裏打ちのビートや、スローテンポのビートなど、いろんなリズムが存在しますよね。

髙里:確かに叩いたことのないビートはあって、それはいろいろ試行錯誤しながら完成させた感じです。でも実験をしたつもりはない。新しい要素は入れつつも、今までどおりのアルバムを作れたと思います。

上江洌:そうですね、実験というニュアンスは僕らのなかでは持ってないです。たまたま幅広いタイプの曲のアイデアが浮かんだという感じ。演奏や伝わる空気にモンパチらしさがあれば、どんなビートでもいいかなって僕らは思っていて。今回アルバムのなかにも“らしさ”は残っていると思う。

──確かに、どれもモンパチらしさが伝わってくるというか。より3人の呼吸みたいなものが臨場感たっぷりに伝わってくるような気がします。

上江洌:今回は曲を完成するために三人で費やした時間が、前作より遥かに長い。だから自然とバンドのいいカタチを表現できてるというか。今、僕らができるベストを最後まで出せてるのかなって。だから、いろんな人に喜んでもらえるとうれしいです。

──このアルバムを制作してみて、何か感じたことはありますか?

儀間:今回は3人で難しい音に挑んでる感じを出せたかも。そこを大切にした部分もあるし。よりモンパチの演奏のカッコよさを表現できた1枚になったんじゃないかなって思います。

上江洌:今回はパァーッて風景が浮かんでくる曲が多いかなって。また今回(儀間のヴォーカル曲が収録されたことで)ベースだけに徹することができたりして、今までとは違う意識でレコーディングできたのがよかったですね。だから今回はすごく新鮮だったし、面白かった。でも今後は、ヴォーカルと一緒に演奏しようが、ベースだけに徹しようが、同じだけのエネルギーを伝えられるようにならないとですね。

──儀間さんは、今回ギターとヴォーカルを両立してみてどうでした?

儀間:レコーディングはギターとヴォーカル、バラバラに録ったんで、まだよくわからないですね。今後ライヴをやって、そういうことを感じるのかなって。

髙里:そうですね。まだライヴをやってないんで、何を自分が得たのかはわからないですね。これからライヴを通じてアルバムを作ったことの意味を実感できるのかなって。

──そんなライヴですが、10月からスタートですね。今回も前回同様、全国47都道府県制覇されるそうで?

上江洌:懲りずに(笑)。前回は凄まじかったですね。でも決して辛くはなかったですよ。すごく長い遠足をしていた気分だった。

髙里:自分は音楽やってるな、って気分になりましたね。だってライヴをやって、メシ食って、移動して、ライヴするっていう。まさに音楽漬け。でも決して同じことの繰り返しじゃなく、日々常に新しいことに出会えるんですよ。だからすごく楽しい。今回のツアーでもどんなことに出会えるのか楽しみですね。きっとツアーが終わった頃には、さらに成長できてるんじゃないかと思います。バンド的にも人間的にも。

儀間:今はまだ、どういう曲をやろうかまだ決めてないんですけど。何だかすごく面白いライヴになりそうな予感がするんですよね。

上江洌:うん、みんなで楽しめたらいいですね。

取材・文●松永尚久

 
  
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