P・フロイド、バレットの追悼式でも再結成ならず

ポスト
元バンド・メイト、シド・バレットを追悼し開かれるコンサートで、再びリユニオンするのではないかと期待されたピンク・フロイドだが、残念ながら実現しなかった。デヴィッド・ギルモア、ニック・メイソン、リック・ライト、ロジャー・ウォーターズの全メンバーがイベントに参加したものの、<Live 8>のときのような再結成パフォーマンスは行なわれなかったそうだ。

ピンク・フロイドのオリジナル・メンバーであるバレットのトリビュート・コンサートは、先週木曜日(5月10日)、ロンドンのバービカン・センターで開かれた。BBCオンラインによると、ギルモアはメイソンとライトと共に、バンドの最初のヒットでバレットの代表作でもある「Arnold Lyne」をパフォーマンス。ウォーターズは、彼らとは別にソロで自身の曲「Flickering Flame」をプレイしたという。またショウの最後に、この夜の出演者全員がステージへ上がり「Bike」をパフォーマンスしたが、そこにウォーターズの姿はなかったそうだ。

ウォーターズ以外のフロイドのメンバーがステージに登場したとき、オーディエンスの中からは「ロジャーはどこだ?」との声が上がったといわれている。<Live 8>での再結成パフォーマンスが記憶に残る素晴らしいものだっただけに、残念だ。

しかし、バレットを追悼するという同コンサートの目的は十分果たされたようだ。イベントには、ゴリラズのデーモン・アルバーン、プリテンダーズのクリッシー・ハインド、レッド・ツェッペリンのジョン・ポール・ジョーンズとソフト・マシーンのケヴィン・エアーズ、ロビン・ヒッチコックらが出演。サイケデリックなヴィジュアル・アートをバックに、パフォーマンスしたという。

シド・バレットは、昨年7月、糖尿病による合併症のため亡くなった。60歳だった。

Ako Suzuki, London
この記事をポスト

この記事の関連情報