詩月カオリ、「Chasse(シャッセ)」インタビュー

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――8月にメジャー・デビューして、何か“デビューしたんだな”と実感することってありますか?

詩月カオリ(以下、詩月):生活自体は全然変わんないんですね(笑)。ただ、歌詞だったり、ギターだったり…とにかくもっと勉強しなきゃ、っていう気持ちは強くなりました。

――そんな中、早くも2ndシングル「Chasse」のリリースが決まりましたが、アニメ『ハヤテのごとく!』のエンディング・テーマと聞かれたときは、どう思いました?

詩月:その話を聞いたのって、実はデビュー前だったんですよ。だから、“もう次の曲決まってるんだ!”ってビックリしましたね。1stの後、すぐに歌えるのがとっても嬉しかったです。

――しかも、今回の歌詞はKOTOKOさんが書かれてるんですよね。

詩月:はい。7月のライヴ・リハーサル期間に、KOTOKOさんから“今度、カオリちゃんが歌う詞を書くんだけど、(「ハヤテのごとく!」の)ヒロインのナギちゃんのことを書こうと思ってるの”とは聞いてたんですね。ただ、その時点では原作も読んでいなくて。1番の歌詞だけ貰ったときも、サビの“泣いた日も 騒ぐ風に揺れる笑顔 心晴れてく”っていう部分を見て、“私のことを書いてくれてるのかな?”って思ったぐらいなんです。ちょうどその前に、いろいろ深い話をKOTOKOさんとしてたんですよね。だけど、その後に原作のマンガを読んだら…。

――読んだら?

詩月:気が強くて負けず嫌いで、でも大好きなハヤテくんの前では女の子になっちゃうところとか。歌詞のいたるところにナギちゃんらしさが出ていて、ホントにナギちゃんそのものの歌詞だなと思ったんです。読んだだけで、どんな子かイメージできるのはスゴイなぁって。

――Aメロの“何気なく差し出す手に見とれて 次の言葉 迷子になっちゃうの”とか、情景がバッチリ浮かびますもんね。ただ、曲も詞も当然ナギちゃんをイメージして描かれているけれど、可愛らしさや真っ直ぐさという部分では、詩月さん自身の個性ともシンクロしていると思うんですよ。フンワリしてピュアなムードが、透明感ある声にピッタリ。

詩月:歌い手を意識して作ってくださっている雰囲気はありますよね。高瀬(一矢)さんは、本当にいろんな楽曲を幅広く作られているので、改めてスゴイなぁと思いました。

――中でも、歌詞に散りばめられた“ルンルンルン♪”というワードには、ちょっとビックリしましたね。キュートさを“これでもか!”というくらいに押し出している。

詩月:あ、その言葉は、高瀬さんの提案でKOTOKOさんが歌詞に盛り込んだそうですよ。ルンルンルン♪の気分で、まずは自分が楽しんで歌おう!って思いましたね。レコーディング前には、いろいろ楽しかったことなんかも思い出してテンションを高めたりもして(笑)。

――具体的には、どんなことを思い出しました?

詩月:お客さんがすごく盛り上げてくれた7月のライヴのこととかですね! そうやって気持ちを高めながら、あとは歌詞の世界観に入って「クルクル踊っているような」感覚で歌いました。この曲は、特にラストのサビが転調したところが一番気持ちよく歌えましたね。自分で聴いても和める曲なので、リスナーの方にも和んでいただけたら嬉しいですね。

――そりゃあ和みますよ。聴いていると、レースいっぱいの服を纏って幸せそうに歌っている詩月さんの姿まで目に浮かびますからね。

詩月:実はまだ撮影前なんですけど(取材は10月)、先ほど見せていただいた衣装は、まさに女の子らしい感じでしたね。予定では緑の芝生に車を置いて、その上で歌うんですよ。私の中ではお花畑みたいなところで歌う曲のイメージがあったから、自然の中で歌えるのはすごく嬉しいですね。

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