レッド・ツェッペリン、21世紀に完全復活

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レッド・ツェッペリンが19年ぶりに再結成することで話題になっていた「アーメット・アーティガン追悼コンサート」が10日、ロンドンのO2アリーナで行なわれた。このコンサートはレッド・ツェッペリンも所属したアトランティック・レコードの創設者であり、昨年12月に死去したアーティガン氏に縁のあるアーティストがチャリティのために集結したもの。

現地時間19時過ぎに始まったコンサートには、フォリナー、ポール・ロジャース、ビル・ワイマン、パオロ・ヌティーニ等が参加。セットチェンジの後、21時、ジミー・ペイジ、ロバート・プラント、ジョン・ポール・ジョーンズ、ジェイソン・ボーナムの4人がステージへ現れた。

伝説が再び時を刻み始めたのだ。

pic by Kevin Westenberg / Getty Images
映画『狂熱のライヴ』の一コマがスクリーンに映し出され、全世界が注目した4人のパフォーマンスは、デビュー・アルバム『レッド・ツェッペリン』の1曲目に収録されている「グッド・タイムズ・バッド・タイムズ」で幕を開けた。

「今」のコンサートらしく、ステージにはステージの横幅と同等の巨大スクリーンが聳え立ち、音の迫力が増幅するようなCG映像が次々と映し出された。つづいてブルージーなアレンジが印象的だった「ランブル・オン」を、3曲目には早くも「ブラック・ドッグ」を披露、観客のテンションはもう最高潮に達し、ロバート・プラントによるコーラス後の“ah-ah”は会場全員で大合唱。ジェイソン・ボーナムの力強いドラムスも拍手喝采を集めた。ロバート・プラントが、注目の第一声“こんばんは”と発した後、「死にかけて」を熱演。その後、“アーメットのおかけで、こうしてジェイソンを迎え、この日を迎えることができた”と、ロバート・プラントは再結成の感謝の気持ちを表明した。

ロバート・プラントが“最近あまり聴いていない曲を演ろう”と言って披露したのは「フォー・ユア・ライフ」。予ねてから話題になっていた今回のライヴで初めて演奏する楽曲であった。つづいて、ジョン・ポール・ジョーンズがピアノに移動し、「トランプルド・アンダー・フット」を、ジェイソン・ボーナムのタイトでへヴィなドラムスが印象的だった「俺の罪」、「ノー・クォーター」へとつづき、この時点で60分が経過した。

再び、ブルージーで壮大なヴァージョンの「貴方を愛しつづけて」、「幻惑されて」を期待通りに演奏した後、ステージは一度真っ暗に。やがてブルーのスポットがステージを照らすと、そこにはダブルネックを持ったジミー・ペイジが立っていた。

演奏したのはもちろん「天国への階段」。スタンディング・オベーションの2万人のテンションは再び最高潮に達し、ロバートは歌い終えると、“アーメット、演ったよ!”と一言。その後、ほぼオリジナルのままで「永遠の詩」を聴かせた後、ドラマー、ジェイソン・ボーナムを“今夜、親父に追いついた”と称え、「ミスティ・マウンテン・ホップ」を披露、そして、本編最後の曲は10分越えの「カシミール」。

その後、喝采を浴びながらステージを後にした4人は、アンコールを求める観客の声援を受け、再びステージへ。「胸いっぱいの愛を」を熱演、熱唱。“アーメット、ありがとう。アトランティック・レコードが地球上で最高のレコード会社だったことを忘れないよ”と言い残し、再度ステージを降りた。

さらなるアンコールを求める拍手は鳴り止まず、客電も点かない。

と、そこへ三度メンバーがステージへ。最後は「ロックン・ロール」で、2万人の観衆が大合唱し、一夜限りのイベントは幕を閉じた。

このコンサートにはポール・マッカートニー、ミック・ジャガー、ジェフ・ベック、ナオミ・キャンベル、ケイト・モス等、世界中の著名人も終結。日本からも予てからレッド・ツェッペリンの大ファンであることを公言してきたERIKAが観覧。同行した関係者によると、ERIKA本人も感動し、2時間にも及ぶコンサート中、終止立ちっ放しになるほど興奮した模様だった、とのこと。

11/14リリースのベスト・アルバム『マザーシップ~レッド・ツェッペリン・ベスト』と11/21リリースのライヴ・アルバム『永遠の詩(狂熱のライヴ)~最強盤』が、12/3付オリコンアルバムランキングで7位と10位にランクインし、2作同時でTOP10入り、と日本でも話題のレッド・ツェッペリン。

再び時を刻み始めた。
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