マーティ・フリードマン、日本での活動のきっかけは故・三木たかしさんだった

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元・メガデスのギタリストで、J-POP評論家としても知られるマーティ・フリードマンが、来日以来多大な影響を受けて来たJ-POPヒットナンバーの数々をギターで奏でるカヴァーアルバム『TOKYO JUKEBOX』を5月20日にリリースした。これに先立ち、リリース記念イベントが5月19日、東京タワー展望台の特設ステージにて行なわれ、急遽予定には無かった「津軽海峡・冬景色」の即興演奏が行われた。

◆マーティ・フリードマン イベントフォトアルバム

「津軽海峡・冬景色」といえば、5月11日に亡くなった三木たかしさん作曲の作品。そして同時に、マーティが日本を愛し、J-POPを愛するきっかけとなった曲だという。

マーティにとって、米・ハワイ在住時に日本人向けのラジオ番組から聴こえて来た演歌の旋律の美しさに惚れたことが日本の音楽、文化に触れるきっかけとなったのだが、その時に初めて耳にした曲こそ「津軽海峡・冬景色」、その曲だったのだ。

5月19日は偶然、時を同じくして東京タワーの近くにある増上寺にて三木さんの通夜が営まれていたこともあり、マーティ自身から精一杯の感謝と哀悼の意を込めてこの曲が演奏された。「あの時この曲を耳にしなければ、今こうして日本を愛し日本で活動することはなかったと思う」…そのMCから始まったギターの旋律は、マーティから異国の音楽業界の巨人に捧げる鎮魂歌でもあった。

当日は、東京の夜景を見ながらマーティのギターサウンドに酔いたいという熱心なファン約300人がステージを取り囲んだ。ライヴでは自身が多大な影響を受けたMr.Childrenの「GIFT」、そして一世を風靡しているPerfumeの「ポリリズム」などの楽曲が、その原曲から大きくアレンジを変えた超絶ギタープレイで演奏された。

なお、今回のカヴァーアルバム『TOKYO JUKEBOX』の目玉のひとつが、石川さゆり「天城越え」のカヴァー。このマーティ演奏による「天城越え」は、2008年アメリカ大リーグ、シアトル・マリナーズのイチロー選手が打席に入る時のテーマ曲としてスタジアムで使用されたものだ。レーベルには同楽曲の音源化の要望が多数寄せられていたところだが、今回のカヴァーアルバムでようやく収録されることとなった。なお、この曲は『第59回 NHK紅白歌合戦』において、石川さゆりとのコラボレーションでも披露されている。

今回のイベントで「天城越え」が披露されると、客席からは一段と大きな歓声が上がったのは言うまでもない。

◆サザン、ホルモン、中島美嘉、SMAPほかをカヴァー!『TOKYO JUKEBOX』CD情報
◆マーティ・フリードマン・オフィシャルサイト
◆iTunes Store マーティ・フリードマン(※iTunesが開きます)
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