スマイレージ2周年。初期メンバーふたりが歌う涙の「夢見る 15歳」

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よく考えてみると、スマイレージ自体も、実は3つの世代にわかれている。大人気であったハロー!プロジェクト、モーニング娘。に衝撃を受け、2004年のオーディションから最初のハロプロエッグメンバーとなった和田彩花と福田花音。その後、変わらぬ活動を地道に続けていたハロー!プロジェクトが好きで、2008年、2009年にハロプロエッグ入りし、先輩・スマイレージに憧れてレッスンを続けた竹内朱莉と勝田里奈。そして、ハロー!プロジェクトで最も新しくフレッシュなグループ・スマイレージが好きでオーディションを受けた中西香菜と田村芽実。この3つの世代がともに切磋琢磨しているグループ、それがスマイレージ。そして彼女たち全員に共通しているのは、「ハロー!プロジェクトが、そしてスマイレージが好きだ」ということ。

先日、日本武道館公演でモーニング娘。を卒業した新垣里沙。彼女もまた、グッズを集めるほどにモーニング娘。が好きでモーニング娘。に入り、そして先頭に立ってグループを引っ張っていった。新垣の“モーニング娘。愛”は、ファンはもちろん、卒業公演の報道では広く一般でも話題となった。だが、スマイレージの6人にも、新垣に負けないくらいの“ハロー!プロジェクト愛”、そして“スマイレージ愛”がある。躍進を続けるモーニング娘。に負けないくらいの“愛”を持ったグループ・スマイレージも、まさにハロー!プロジェクトの伝統を受け継ぎ、それをステージで体現できるグループなのだ。

スマイレージのステージを観ていると、ふと、そんなことが頭に浮かんだ。

さて、曲のパフォーマンスが終わると、スマイレージも内容を知らされていないという映像コーナーが始まる。流されたのは、2期メンバーのひとりずつから、初期メンバーである和田、福田へのメッセージビデオだった。

1年前の新メンバー募集発表で、初期メンバーが嫌がっていたことを気にして不安だったこと。それでもいつも熱心に歌やダンスを教えてもらい、いつも優しく接してもらったこと。そんなふたりの先輩が大好き、ということ……。普段は伝えられない先輩への感謝の気持ちが、ひとりひとり自分で考えた言葉で会場に流れる。もちろんこの映像が流れることを知らなかったのは、和田と福田だけ。直前まで2期メンバー全員がとぼけて知らない振りをしていたそうで、いわば2期メンバーから先輩へのサプライズだ。

これを受けたふたりは、ハッピーなサプライズだったことに驚きながらも安心した表情。「4人はいつも楽屋でいっしょに遊んでくれて……」と口にする和田に、福田は「遊んでもらってるのは、うちらのほうかもしれない! 実はいつもはおとなしいかもしれない!」と発言。さらに、福田の「実はおとなしい人(手を上げて)?」という質問に、“いつも騒がしい”中西と田村が手を挙げ、みんな爆笑。そして、そこからの彼女らのわけのわからない悪ノリギャグが始まってしまい、福田は「(4人の時代に)『内輪でだけ盛り上がるな』って、ずっと言われてた意味がよくわかった。」とコメント。まぁそんな、スマイレージの“悪ガキ”な部分も、ちゃんと2期メンバーには受け継がれているのだ。

今度は、ファンへのサプライズ曲が3回目だけ特別に披露される。和田彩花と福田花音のふたりだけで歌う、メジャーデビュー曲「夢見る 15歳」。前奏が流れ始めると、会場もこの日最高の盛り上がりとなる。

2年前、「夢見る 15歳」は、和田彩花、福田花音、そして前田憂佳と小川紗季の4人で歌っていた曲。やがて小川、前田がスマイレージを卒業。そして新メンバーが加入。残った初期メンバーにとってみれば、当時思い描いていた未来とは少し違った形になってしまったかもしれない。しかしそれでも、彼女たちが目指すもの、そして伝えたい想いは、あの頃のまま。何も変わらない。

歌い始めた途端、福田花音は涙で歌えなくなってしまう。そんな福田の隣りで一緒に歌う和田は、福田の顔を笑顔でのぞき込み、その後も何回もアイコンタクトをしながら気持ちを伝え合う。言葉を交わさなくとも、和田には福田の涙の意味がわかる。そして気持ちは、きっと同じ。

曲が終わった後、福田は「自分が歌ってるのに、違う人(小川紗季、前田憂佳)の声が聞こえてきて……」と当時のことを思い出して涙が出てきたこと、しかし「ここで泣いたら最後まで、ヒョロヒョロの声で歌うことになるから。」と、気持ちを切り替えて涙を堪えて歌ったことを告白。また歌の終わりに涙した和田は、「ふたりで歌うって言ったときに、ファンのみなさんが『ウォー!』って盛り上がってくれて、嬉しかった。(メジャーデビューが決まった笑顔キャンペーンの結果発表で)つんく♂さんが『責任もってみんな応援してくれるんかな?』という質問に、『ウォー!』ってみなさんが答えてくれたのを思い出しちゃって、すごい嬉しかったし、ふたりで歌えてすごくよかったです。」と、リーダーらしく、しっかりと気持ちを伝える。

そうして和田彩花と福田花音は、今はもうステージ上にいないふたりの想いも胸に抱きながら、大切なデビュー曲、そして絶対に忘れられない曲を歌い切ったのだった。
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