AC/DC「マルコムはいつだって自信に満ちた男だった」

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AC/DCのアンガス・ヤングが初めて、認知症のためバンドを去った兄マルコムの病状について語った。ファンは突然の病名および脱退の発表に驚いたが、症状は前作『Black Ice』(2008年)の制作前から出始めていたという。

◆AC/DC画像

アンガスは『Rolling Stone』誌のインタビューでこう話した。「実のところ、長い間起きていたことだったんだ。前のプロジェクト以前から(症状は)出始めていた。でも、あのときはまだ彼は自分が何をしたいのか理解できていた」「自分が始めたことを終わらせたいって思っていた」

2008~2010年に行ったツアーの最中すでに治療を受けており、マルコムは「多くのことを学び直さなくてはならなかった」という。その中には彼が作ったリフも含まれていたそうだ。アンガスは「彼にしてみれば、すごく変だったと思う。でも、彼はいつだって自信に満ちた男だったし、俺ら、上手くやれた」

数々の名リフを生み出し、世界最高のリズム・ギタリストの1人だと評されるマルコムなくしてバンドの存続も危ぶまれたが、メンバーは前に進むことを決断したという。それが、マルコムが望むことだろうと考えたそうだ。フロントマンのブライアン・ジョンソンは「マルはいつだって音楽が続くことを望んでいた。俺はそれにノーとは言わないよ」と話した。

その後、フィル・ラッド(Dr)が逮捕されるという新たな衝撃を受けたが、アンガスは「あの健康状態で、マルコムはもうできないってところまでツアーを続けたんだ」と、例えラッド不在であろうともAC/DCは2015年にツアーを行うと明言した。

AC/DCの6年ぶりとなるニュー・アルバム『Rock Or Bust』は12月2日リリース(日本盤12月3日発売)。マルコムの代わりに、彼の甥であるスティーヴィー・ヤングがリズム・ギターをプレイした。

Ako Suzuki
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