AC/DC、1日で150万枚のコンサート・チケットを売り上げる

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Photo: Josh Cheuse

AC/DCがこの夏、ヨーロッパで開催する<Power Up>ツアーのプロモーターが、ツアー準備の裏側やチケット・セールスについて話をした。

CAAのインターナショナル・ツアリング部門の代表の1人、Christ Dalston氏は、コンサート/ライヴ音楽の業界誌『Pollstar』のインタビューで、AC/DCの新ツアーにはどう着手したのかとの質問にこう語っている。

「考慮すべきことがたくさんあった。なぜなら、(この夏)フランスではオリンピック、ドイツではUEFA欧州選手権が開催されるからね。そしてエージェントとしては、現在は昔だったら必要がなかった考慮すべきことがたくさんある。天候などだ。(AC/DCの)ツアーがドイツで始まるのは、1週間リハーサルをやる場所を見つけなくてはならなかったのが理由の1つだ。そして、(ドイツ公演後)すぐにイタリアとスペインへ向かうのは、7月や8月だと暑すぎて、ファンやバンドにとって屋外は危険だからだ。去年の夏、セビリア(スペイン)にいたとき、公演を夜の11時半まで遅らせなくてはならなかった。外はまだ38度近かったからだ。それに、ブライアン(・ジョンソン)の声にも十分注意を払わなくてはならない。無理強いするつもりはない。彼が快適でいられるスケジュールにしないと。それに、ファイナンス的にも上手く行かせないと」

そして、チケット・セールスについて問われると、こう答えた。「我々は、最大級のツアーになると信じていた。でも、チケットを売りに出してみるまではわからない。発売日の前夜はクリスマス(の前夜)みたいだよ。眠れない。緊張する。僕は、午前2時半か3時に目が覚めた。(時差のある)ヨーロッパではすでにいくつかの公演がソールドアウトになっていた。1日で150万枚のチケットが売れたんだ」

また、AC/DCのコンサート・チケットに対する考えも明かしている。「彼らはVIP枠は設けない。需要と供給の状況に合わせ価格を変動させることもしない。彼らは、ファンがチケットが高過ぎると不満を口にするのを聞きたくないんだ」

<Power Up>ツアーは、5月17日にドイツ・ゲルゼンキルヒェンで開幕し、8月17日までにドイツ、イタリア、スペイン、オランダ、オーストリア、スイス、英国、スロヴァキア、ベルギー、フランス、アイルランドで24公演が行われる。今週、プリティー・レックスがサポート・アクトとして参加することが発表された。

Ako Suzuki
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