3月4日に約1年ぶりにフルアルバム『KTHEAT』を発売するFACTが、先行EPを一切の告知もなく、全国のレコード店でゲリラ無料配布している事が発覚した。

『KTHEAT』から、未発表の新曲を5曲収録したこのEP。オフィシャルサイトなどでの告知は一切行なわず、2月17日未明から全国のCDショップにばら撒かれていたようだ。レコード店ヘ足を運んだ人のみが、今まで見た事のないそのEPを発見し、レジへ持っていくと、価格が0円と表示される。

ジャケットは、2014年に幕張メッセでの<Rock-O-Rama>会場内で行なわれたライブ・ペインティングにて、完成したグラフィティを配した帯がついているだけのシンプルなもの。発見したファンらが、「見た事のないCDがあった」など、様々な反応がSNS上で見られた。そして、一夜明けた2月18日になってFACTがTwitterに「既にゲットした人もいるみたいだけど、『KTHEAT』から先行EPを全国にバラ撒いたよ。聴いたら、感想を聞かせて欲しい。#factnewalbum 」というメッセージを投稿。



なお、PVと連動してパソコンがジャックされたような仕掛けでファンの間で話題をさらった結成15周年スペシャルサイト。この、一見バグにも見える意味不明の数字の羅列となっていたのが唯一のヒントだったようで、配布された場所の緯度と経度を示しているという。

今回の施策には、Webで手軽に音楽や情報を得る事が可能なこの時代に、レコード店の存在意義を問う意図があったと言う。実際に足を運ぶ事でしか出会えない音楽があるという考え方は、FACT自身が度々インタビューで語ってきたこと。実際、彼らが逆輸入バンドとして、世に広く知られるきっかけになった世界デビューアルバム『FACT』は、レコード店からヒットしたと言われている。レコード店は、音楽を“探す”場所であり、音楽を“発見”する場所。自分たちを“発見”してくれた場所で、また“探す”という体験をして欲しい、新たな音楽と出会う喜びを感じて欲しいという想いが込められた企画だ。

現在、トップページが、緯度と経度の表示のみとなっている15周年特設サイトでは、無料EPがレジを通る度に一定の法則で数字が減るカウントダウンも表示されており、カウント終了時には何が起こる……のかもしれない。


◆FACT 15周年特設サイト