アンガス・ヤング、ボン・スコットの死後、前に進めたのは兄マルコムの一言がきっかけ

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AC/DCのアンガス・ヤングが、ボン・スコットの命日(2月19日)にあたり、彼の死に大きな衝撃を受けたという当時の心境やバンドの状態について語った。

アンガスは、Apple Musicの『Essentials Radio』のインタビューでこう振り返った。「ショックだった。若いときは……、恐れを知らず、自分の周りの人たちが死ぬなんて考えもしないから……。だから、僕ら全員がショックで、それぞれ違う風に影響を受けた。僕が正気を保てたのは、多分、マルコム(兄)のおかげだ。(スコットの死から)数週間後、彼から“何してる?”って電話があった。僕が“ぼうっとしてる”って答えたら、“聞けよ、僕ら2人、前やってたことをやらないか?”って言われたんだ。それって、リハーサル・ルームに入るってことだ。奇妙だったよ。あそこは、ボンと最後に一緒にいた場所の1つだったから」

「マルコムは、“2人でそこに戻り、曲やそのアイディアに取り掛かろう”って言ってた。僕はやってみようと思ったんだ。これが、僕らが前に進むきっかけとプロセスになった。彼から“何も考えるな。ただやるんだ。この先のことは考えない。マネージャーもレコード会社も遮断し、ただ曲に集中するんだ”って言われ、そうしたんだ」

ボン・スコットは1974年に2代目ヴォーカリストとしてAC/DCに加入。最近、彼が1976年に英国バーミンガムで応じたインタビューの音源がネットに出たが、スコットはこの中で、一緒にプレイするバンドを探す傍ら、市内で公演を開いたミュージシャンたちが移動する際の運転手の仕事を請け負い、その初仕事でAC/DCから声をかけられたと話していた。

Ako Suzuki
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