キッスのジーン・シモンズ、バンド名を決めるとき「俺はFワードを提案した」

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キッスのポール・スタンレーは最近、バンド名について「世界のどこに住んでいようが、聞き覚えのある言葉だし、いろんな意味があり、様々な解釈が可能だ」と話していたが、それに決まる前、ジーン・シモンズには他の案があったそうだ。

シモンズは、50年近く前、メンバーたちと車内で交わした会話について『Better Connecticut』のインタビューで、こう振り返った。「20代初めの俺は運転できなかった。俺は34まで運転していなかった。NYにいるならタクシー乗ればいいだけだから。あのときはポールが、あいつのおんぼろのマスタングかなんかを運転してた。俺を乗せ、後ろの席にピーター(・クリス)かエース(・フレーリー)がいたと思う」

「俺ら、バンド名を考えようとしていたんだ。俺は、ステージでは口にできない “F”ワードにしたらどうかって言ったんだ。それで、ファースト・アルバムは“It”にするんだ。“F It”ってわけだ。セカンドは “F You”になるため“You”、サードは“Us”で、“F Us”になるなんてどうだって。俺ら、ゲラゲラ笑ってたんだよ。そしたら、どこまでマジだったのかは知らないが、ポールが“キッスにしよう”って言い出したんだ。俺ら、“おい、おい、何だって?”って思ったけど、すぐに納得したよ」「キッス……、この世の誰もが何だか知っている。普遍的だ。死の接吻、キッス・オブ・ライフ(口移しの人工呼吸)、その他いろいろあるだろ。ピッタリだと思った」

スタンレーは3月、オーストラリアのTV番組『The Project』にゲスト出演したとき、キッスについて「世界のどこに住んでいようが、聞き覚えのある言葉だって思ったんだ。“ああ、キッスって聞いたことある”って。そういう名前だ。それに、(キッスには)いろんな意味がある。情熱的なキス、死の接吻とかね。様々な解釈が可能だと思う言葉だった」と話していた。

Ako Suzuki
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