スラッシュ「スパイ行為みたいだから、ミュージシャンの自伝は読まない」

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2007年に自伝『Slash』を出版しているスラッシュだが、他のミュージシャンの自伝には興味がないそうだ。実際に知っている人たちだけに、スパイ行為をしているように感じるという。

◆スラッシュ画像

イタリアの『Linea Rock』のインタビューで、ロック・ミュージシャンの自伝の中で好きなものはあるかと問われた彼は、こう答えた。「正直なところ、俺はロックンロールの本は読まない。国民的なアーティストたちやロックンロールについての本は読んだことがあるが、他の人たちのものはないな。ああ、(ドアーズの)ジム・モリソンの本は読んだ。それに最近ではジョー・ペリーのものも。でも、大抵は自叙伝は避けてる。なぜなら、俺は彼らを知っているからだ。それを書いた人たちを知っているから、彼らをスパイしているように感じるんだ(笑)。インスタグラムで誰かをフォローしているのと同じだ。知り合いだったら、スパイしているみたいに思う」

「それに、俺はかつて、ロックンロール本の75%はでたらめだって思ってた。そこには足を踏み入れたくないと……。だって、自叙伝の大半は他の人たちが書いてる。伝記ってやつは完全に他人が書いてる。だから、他人のファンタジーで、話を創り上げているようなものだ。それで、俺はゴースト・ライターにはあまり頼らず、できる限り正直になって自分で本を書こうって思ったんだ」

スラッシュは彼の本が出版される直前、「まるで終わりを迎えたかのようで、本は執筆したくなかった。これを書いた唯一の理由は、あのバンド(ガンズ・アンド・ローゼズ)について俺が目にしたり読んできたものの多くにフラストレーションを感じてたからだ。そういうたわ言を正す必要があった」と話していた。


Ako Suzuki
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