メガデス、デイヴ・ムステインが語る自身初の日本武道館公演に対する想い

いよいよ2月下旬に6年ぶりの来日公演を行なうメガデス。今回は自己初となる日本武道館公演がついに実現するとあって、メンバーたち自身の意気込みにも並々ならぬものがあるようだ。実のところ、彼らはバンドが最盛期ともいえる状態にあった1993年5月に武道館のステージに立つことになっていたが、その際には残念ながらジャパン・ツアー自体が中止に。首謀者であるデイヴ・ムステインは現在発売中の『BURRN!』誌3月号に掲載の独占インタビューの中で、30年前に公演中止を余儀なくされた背景や、それ以来ずっと抱えてきた武道館公演に対する想いを語り、さらには現在のバンドが当時に匹敵するほど良好な状態にあることの喜びを述べている。

◆メガデス 画像 / 動画

また、デイヴは、その武道館公演については大きなサプライズが用意されていること、あるギタリストの作品にヴォーカリストとしてゲスト参加予定であることなど、現時点では口外することができないビッグ・プロジェクトがいくつか控えていることも示唆している。彼の現在のギター・パートナーであるキコ・ルーレイロのインタビューも併せて掲載されているので、ファンは今のうちに目を通しておくべきだろう。また、同誌には3月に開催される＜LOUD PARK 2023＞のヘッドライナーとしての日本上陸が決まっているパンテラのフィリップ・アンセルモ、新作アルバム『ラッシュ！』が話題のマネスキン、半世紀を超える歴史を誇るユーライア・ヒープなどの最新独占インタビューも掲載されている。

メガデス自体に関しては、最新アルバム『ザ・シック、ザ・ダイイング…アンド・ザ・デッド！』にボーナス・トラックが追加され、5曲のミュージック・ビデオが収録されたDVD付きのツアー・エディションが来日記念盤として2月22日に発売される他、'80年代後半から'90年代前半にかけてのアルバム4作の紙ジャケット・コレクション、2006年発表の映像作品『アーセナル・オブ・メガデス』も再発。しかも武道館公演の前日にあたる2月26日にはタワーレコード渋谷店にてインストア・イベント開催も決定している。こうした形で彼ら自身が親密な空間でファンと向き合うイベントが来日時に行なわれるのも、メガデスの長い歴史において今回が初となる。

また、当初から決まっていた2月27日の武道館公演、2月28日の大阪公演に加え、2月24日には東京・豊洲PITでの追加公演も決定。結果的には今回のジャパン・ツアーの幕開けとなるこちらの公演にも注目したいところだ。そして、武道館で起きる「スペシャルな出来事」についてもまもなく明かされることになるはずなので、期待を膨らませながら情報公開を待っていて欲しい。

文◎増田勇一