【インタビュー】メガデス「配信を見ながら、自分の部屋でヘッドバンギングして楽しんで欲しい」

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2月27日、ついにメガデス史上初となる日本武道館公演が実現、そして本公演はWOWOWで生中継される。この歴史的瞬間到来を前に、去る25日、デイヴ・ムステインをはじめとするメンバー全員がBARKSのインタビューに応えてくれた。

彼らはその前夜、今回のジャパン・ツアーの追加公演として組まれた東京・豊洲PITでの公演を終えたばかり。4人はその際の手応えや武道館公演に向けての今現在の想いを語るのみならず、その模様を配信で目撃することになる人たちに向けてのちょっとした助言まで口にしていた。豊洲PITでのライヴではこのバンドが現在とても良好な状態にあることを実感させられたが、ステージを離れている時もそれは同じこと。取材現場での和気藹々とした空気感が読者にも伝われば幸いだ。



──まずは豊洲PITでのツアー初日公演の手応えから聞かせてください。6年ぶりの日本でのショウをあなた方自身も存分に楽しむことができましたか?

デイヴ・ムステイン:昨夜の演奏をメンバー全員が楽しんだはずだよ。オーディエンスの中のあちこちに見知った顔を見つけることができて、日本に帰って来たことを実感できたし、こうして旅をしてファンのために演奏できる生活が俺は気に入っているんだ。ショウ自体もグレイトなものになったし、武道館ではさらに良くなることを確信できている。なにしろ昨夜は数ヵ月ぶりのショウだったからね。昨夜を経過してきたぶん、さらに良くなっているはずだ。しかも昨日のライヴの前にはマーティ・フリードマンを招いてみんなを紹介し、武道館での共演予定曲をリハーサルすることもできた。彼は今でも俺の仲間だし、今のメンバーたちとも良い関係であれるはずだと思えた瞬間だったね。

ジェイムズ・ロメンゾ:とても良いショウだった。あんなにエキサイトしている日本のオーディエンスの姿はこれまで目にしたことがなかったように思う。ステージに出ていく前にモニター画面で会場内の様子を見ていたけど、その時点ですでに盛り上がり始めていたし、演奏が始まった途端に爆発するような感じがあった。そして、それがずっと続いた。素晴らしい夜だったね。

ダーク・ヴェルビューレン:スペシャルなエネルギーを感じたね。しばらく4人で一緒にプレイしていなかったこと、そしてメガデスが日本に何年も来ていなかったこともあってか、特別なエキサイトメントがあった。そういうエネルギーに満ちた空間でプレイできるのは最高だし、俺自身としてもとても楽しかった。武道館公演がますます楽しみになってきたよ。

キコ・ルーレイロ:ファンタスティックな一夜だった。日本にはこれまで何度もやって来たけど、こうしてまた戻って来ることができて嬉しいし、俺は日本のファンの前でプレイするのが大好きなんだ。しかも昨夜のオーディエンスからは“ライヴという日常が戻ってきた喜び”のようなものを感じられたし、歌詞ばかりではなくギターのメロディにまで声を合わせて合唱してくれるのは嬉しかったね。マーティとのリハーサルも難なくスムーズにできたし何の問題もない。武道館公演が楽しみでたまらないよ。

──その武道館公演について聞かせてください。デイヴはこの公演自体について特別な思いを抱えているようですね?


デイヴ・ムステイン

デイヴ:正直な話、武道館という場所自体に特に思い入れがあるというわけじゃない。だけど過去を振り返ってみた時、自分の歴史に欠落しているものがあることに気付かされるんだ。俺たちはかつてあの場所でプレイするはずだった(1993年の春、初の武道館公演が予定されていた)。ところがそれができなくなり、以降もずっと実現せずにきた。メガデスの歴史に、武道館公演というものは記されていないんだ。もちろんこれまで日本各地のさまざまな素敵な場所でプレイしてきたし、そのことは光栄に思っている。ただ、武道館のような由緒正しい場所、人々が誇りに思っている場所、この国の財産ともいえるような会場で演奏できるというのは喜ぶべきことだ。かつて武道館公演をキャンセルした際には日本のファンをがっかりさせてしまったけど、その埋め合わせになるといいなと思っている。俺はファンを失望させたくないからね。

キコ:武道館で初めてプレイできるのはとても嬉しいことだよ。なにしろ子供の頃からあの場所で録られた数々のライヴ・アルバムを聴いて育ってきたからね。まさに伝説的な場所だし、歴史的なバンドたちの多くがあの地点を通過してきた。自分たちがそこに立てるというのはとても光栄なことだと思っているよ。

ダーク:武道館のような数々の歴史的なショウが行なわれてきた場所でプレイできるのは、とても名誉なことだと思っている。もちろん1本1本のショウすべてが自分たちにとってスペシャルなものだし、常に持てる力の110%を発揮してベストを尽くすべきだと思っているけど、まるで自分たちが歴史の一部になれるかのような感覚でもあるし、今回の武道館公演の実現に向けて力を貸してくれた人たちすべてに感謝しているよ。

ジェイムズ:まるで夢のようだよ。なにしろ俺の場合、こうしてメガデスに戻ってきた途端に武道館公演が実現することになったんだからね(笑)。それが決まったこと自体が俺にとっては衝撃的な出来事だったし、まさにこれは自分の人生における一大事だといえる。


キコ・ルーレイロ


ジェイムズ・ロメンゾ


ダーク・ヴェルビューレン

デイヴ:しかも今回のライヴは日本のみならず全世界に向けて生配信される。つまり全世界の人々がメガデスの武道館公演自体だけではなく、この国の素晴らしいファンの様子の目撃者になるということでもあるわけだ。日本のファンがどれほど素晴らしいかということを、これまでもよく口にしてきたけど、それを伝えることができる絶好の機会だ。日本のファンはとてもユニークだと思う。曲と曲の間ではとても静かなのに、演奏が始まると熱狂する。初めて日本に来た時にはその様子にとても驚かされたものだけど、次第にそれがこの国のオーディエンスの特色だと理解しているし、日本のメタルのコミュニティはとても敬意に満ちている。それを世界に伝えることができるはずだ。

──もちろん実際に会場で観ること以上の選択肢はありませんが、WOWOWでの生中継を通じてメガデスのライヴを初体験することになる人も多いはずです。

メガデス:そのとおり。メガデスのショウに年齢制限はないし、俺たちはあらゆる世代、あらゆる人種、あらゆる異文化の人たちを受け入れている。そして実際、これはメガデスをよく知らない若者たちにとって、俺たちがどんなバンドであるかを知るチャンスになるはずだ。名前や顔だけは知っているという人たち、記事などを読んだことがあってこのバンドの歴史の断片だけを知っているような人たちにとってもね。

キコ:うん。みんな、配信を見ながら自分の部屋でヘッドバンギングして楽しんで欲しいね。

ダーク:拳を振り上げることも忘れずに。リヴィングルームでモッシュしてくれ!(笑)

デイヴ:配信を見てくれる人たちは、ライヴが始まる前にちゃんと好みの飲みものや食べものを用意して、あらかじめトイレも済ませておくように(笑)。そして部屋でモッシュするつもりなら、あらかじめ家具とかを移動させておくことを勧めるよ(笑)。全世界にモッシュの輪を広げようじゃないか(笑)。



撮影◎福岡諒祠
取材・文◎増田勇一

■番組情報

『生中継!メガデス ライブ・アット・武道館 2023 THEY ONLY COME OUT AT NIGHT - LIVE AT BUDOKAN』
2023年2月27日(月)19:00 [WOWOWライブ][WOWOWオンデマンド]
※WOWOWオンデマンドで生中継終了後準備でき次第、2週間アーカイブ配信あり

『メガデス PRE-SHOW for LIVE AT BUDOKAN』
2023年2月27日(月)18:00 [WOWOWオンデマンド]
※2週間アーカイブ配信あり

■ライブ情報

<メガデス ジャパン・ツアー>
2023年2月27日(月)東京・日本武道館
18:00 開場 / 19:00 開演
[問]ウドー音楽事務所 03-3402-5999 https://udo.jp

2023年2月28日(火)大阪・グランキューブ大阪
18:00 開場 / 19:00 開演
[問]ウドー音楽事務所 大阪支社 06-6341-4506 https://udo.jp

料金(税込): S席 ¥12,000 A席¥11,000
詳細:https://udo.jp/concert/Megadeth2023

■リリース情報

アルバム『ザ・シック、ザ・ダイイング...アンド・ザ・デッド! - ツアー・エディション』|『MEGADETH - THE SICK, THE DYING… AND THE DEAD! - TOUR EDITION』
2023年2月22日(水)発売
UICY-80290 ¥4,400(税込)
※SHM-CD+DVD
詳細:https://umj.lnk.to/Megadeth_DLX


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