スティーヴン・タイラー父娘、スリップノットのアルバムで心を通わす
エアロスミスのフロントマン、スティーヴン・タイラーの娘ミアさんは、若いとき、自分が抱いている感情を父に伝えたく、「私を理解したいなら、これを聴いて」と、スリップノットのセルフ・タイトルが付けられたファースト・アルバム(1999年)を彼に贈ったという。それがきっかけで、父娘は心を通わすことができたそうだ。
今月配信された『Bad Bad BabyDad』ポッドキャストにゲスト出演したミアさんは、こんな逸話を明かした。「私がどう感じているか、父にぶちまけたいと思いながらも、どうやって伝えたらいいか、わからなかった。私が落ち込み、混乱しているのを彼に伝えるのが怖かった。その原因は彼かもしれなかったし…」「それで、スリップノットのファースト・アルバムを彼に渡したの。1枚購入して、“私がどう感じているか理解したいなら、これを聴いて”って言ったのよ」
数ヶ月後、父から電話があったという。「彼はウォークマンで、アルバム全てをじっくり聴いたそうよ。森の中で泣いてたって。彼は、私に電話してきて、“ごめん”って言ったの」
ミアは2008年に出版した本『Creating Myself』の中で、スティーヴン・タイラーが去ったことで母は傷つき、自分を憐れむばかりで何もしなくなったため、娘の彼女は怒りとフラストレーションを溜めていたと綴っているという。タイラーとミアの母親は、ミアが10歳になる前に離婚。タイラーはその翌年、別の女性と結婚した。
ミアは、スリップノットのアルバムのおかげで父との関係が修復できたことを、スリップノットのフロントマン、コリィ・テイラーに伝えたそうだ。コリィ・テイラーの反応は、「彼は父のことが大好きだから、まるで彼の世界がひっくり返ったようだった」という。
Ako Suzuki
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