【イベントレポート】<ビッグエコー35周年記念カラオケグランプリ>決勝大会が大盛況。応募4,061件の頂点決定

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<ビッグエコー35周年記念カラオケグランプリ決勝大会>が、1月20日に東京・MARUNOUCHI BASEで開催された。全国のビッグエコーの「DAM★とも」などから応募した4,061件の中より、予選を勝ち抜いてきた決勝進出者は14名。カラオケ愛溢れる歌唱とパフォーマンスを披露しながら、記念すべきビッグエコー35周年のカラオケNo.1の座をかけ、熱き戦いを繰り広げた。

◆イベント画像

MCを務める声優の進藤あまねと真野拓実による本イベントの趣旨説明などに続き、いよいよファーストステージがスタート。エントリーした楽曲の歌唱後に精密採点による点数が発表されるのだが、95点前後の得点が続き、決勝戦らしいハイレベルな戦いが続いていく。グランプリを目指す決戦ではあるが、歌い終えた14名はいずれも大好きな歌をステージで思い切り歌えた喜びを噛み締めているような表情で、全力を出し切った充実感が伝わってくるファーストステージだった。

進藤あまねによるミニライブを挟み、別室で審査を終えた審査員からファイナルステージへ進む4組が発表された。すでに発表されている精密採点に審査員の点数を加えた総得点で見事上位となったのは、北和真さん(大阪府)、中尾京悟さん(福岡県)、岸田琴那さん(大阪府)、諏訪原由理子さん(千葉県)の4名だ。

ファイナルステージのトップバッターは、一青窈の「ハナミズキ」を歌った諏訪原由理子さん。中村中の「友達の詩」を歌ったファーストステージでもトップバッターを務めていたが、今回も安定感のある堂々とした歌声だ。細かいニュアンスを大事にしながら、メリハリの効いた表現力で楽曲の世界観を作り上げた。

▲諏訪原由理子

抜群のリズム感でDa-iCEの「CITRUS」を歌い上げ、見事ファイナルステージへと進んだ岸田琴那さんはシェネルの「ビリーヴ」を披露。選曲の振り幅もさることながら、10代とは思えないほどの貫禄を漂わせたエモーショナルな歌声で、自身の個性と存在感をアピールした。

▲岸田琴那

中尾京悟さんは、歌詞以上の思いを伝える豊かな表現力で林部智史の「僕はここにいる」を歌唱。ファーストステージで歌ったKOKIAの「歌う人」もそうだったが、点数を競うこと以上に、曲に込められた思いを伝えたいという熱が感じられる歌声で会場を包み込んでいた。

▲中尾京悟

香西かおりの「ホームで」を歌い、ファーストステージをトップで通過した北和真さん。歌そのものが体に染み込んでいて、発せられる言葉のひとつひとつに温もりを感じるような歌唱だ。「この曲を自分の解釈で伝えるのが目標だった」という中村中の「友達の詩」を丁寧に歌い上げ、ファイナルステージを締め括った。

▲北和真

ファイナリスト4組の歌唱が終了し、審査員が別室で審査を行なっている間はゲストアーティストの8人組・渋谷原宿系アイドルグループchuLa と、フィリピン出身の実力派シンガーソングライターBeverly の2組がパフォーマンスをし、会場を盛り上げた。

審査員が会場に戻り、ファイナリスト4名がステージに並ぶといよいよ総合得点の発表へ。諏訪原由理子さん、348.109点。岸田琴那さん、366.341点。中尾京悟さん、371.591点。北和真さん、366.962点ということで、グランプリは中尾京悟さんに決定した。中尾さんはガッツポーズで喜びの気持ちを表現し、惜しくも敗れた北さんは涙を拭いながら中尾さんにハグ。諏訪原さん、岸田さんも笑顔で拍手を送っていた。

優勝トロフィーと賞金35万円の目録を手にした中尾さんは「自分の奥さんやたくさんの歌仲間のおかげで優勝できました。今後も感謝しながら歌っていきたいと思います」と挨拶。また、準グランプリを獲得した北さんは「優勝しか見ていなかったので、悔しい気持ちが半分、共に切磋琢磨してきた中尾さんがグランプリを獲られたので嬉しい気持ちが半分です」と笑顔を見せた。

その他、岸田さんにはグッド歌唱賞、諏訪原さんには敢闘賞が贈られ、小坂門都さんがアサヒ飲料賞、堀内花音さんがサントリービバレッジソリューション賞、髙橋紗里さんが湖池屋賞を受賞。また、急遽追加された審査員特別賞は菅原清十郎さんに贈られた。


最後に審査員を代表し、総評を述べた第一興商の飯島毅取締役常務執行役員の言葉にもあったが、2023年からエンターテインメントとしてのカラオケはコロナ禍前の盛り上がりに迫る勢いになっているとのこと。この日の出場者も、戦いとはいえ歌うことそのものを心から楽しんでいたように、今年はますますカラオケ熱も高まり、歌のチカラで笑顔に、元気になっていく人も増えるのでは──。そんなポジティブなエネルギーの余韻に包まれたエンディングだった。

取材・文◎山田邦子
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