波乱のOzzfest2000が終了

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9月2日、カリフォルニア州サンバーナーディーノのBlockbuster PavilionでOzzfest2000が終了した。Ozzy Osbourneにちなんで名付けられたこのツアーは火と水を狂気のごとく使用した祭典で、公演は12時間にも及んだ。

幕が開けると、王座に腰掛けているOzzy Osbourneの姿が見える。おもむろに立ち上がり、ゆっくりと炎に包まれたステージへ歩み寄る。次の瞬間、胸に「Evil(悪)」の文字が刻まれたTシャツを誇示し、今やトレードマークとなった高圧の放水銃を手に、すべてのものをかったっぱしから水びたしにする。

この日のハイライトは他にもある。PanteraがOzzyのなつかしの曲“Over The Mountain”の一部を演奏したり、Apartment 26はBlack Sabbathの“War Pigs”をオープニングで歌いOzzyバンドに敬意を表した。また、Panteraのステージでは大型犬を引き連れた怪しげな長髪の男が登場。ギタリストのDimebag Darrellが自分のギターをとってその男に掛けてやると、男はものすごい勢いで曲を演奏し始めた。しばらくして、PanteraのボーカルPhil Anselmoにより、なぞの男の正体が明かされた。Ozzyの元ギタリストZakk Wyldeだ。Zakkはその日、新バンドBlack Label Societyで出演、早めにステージを終えていた。

他の出演アーティストはGodsmackStatic-XIncubus、P.O.D.、SoulflyQueens Of The Stone AgeDisturbed、Kittie、Tommy LeeのMethods Of Mayhem。アーティストの中にはツアーを振り返り、LAUNCHに感想を寄せてくれたものもいる。

Static-XのボーカルWayne StaticはPanteraと交流できたのが何よりの収穫だと言う。
「若い頃、Panteraを聴いてすごい衝撃を受けたんだ。皆いい奴だというのが分かってうれしい」
「楽屋でいろいろふざけていて面白かった。ある時、義足をつけた人が来たんだけど、奴らは義足を取り上げて、ずっと引き留めて帰さなかった。結局、警備員に義足を持って行かせたけど、その時、義足にビールをあふれるほど注いで、サインして返したんだ。まったくPanteraらしいだろ?」

GodsmackのSully Ernaが追い打ちをかける。
「ツアーの60日間のうち、58日はPanteraと一緒に酒を飲んで酔っぱらっていた。奴ら、肝臓の鍛え方を教えてやるとかなんとか言って」

DisturbedのDavid Draimanのコメントはこうだ。
「朝起きて、お気に入りのバンドをいくつか見て、一緒に演奏し、酒を飲み、飯を食う。ただそういうことだけしてればいい。信じられないだろ。ほんと、すごくおいしい生活だった」

最終日の夜は大規模な花火ショーで幕を閉じた。後夜祭では食事や飲み物が振る舞われ、Vivid Videoのアダルト女優たちが参加、テント張りの楽屋裏でバンドメンバーと仲間たちの夜をもてなした。

記:Stephanie Cabral/Neal Weiss、ロサンゼルス
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