ついに1stアルバム『無線衝突』リリース! UKツアーを終えたザ・デッド60sを直撃!

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――メンバー4人が出会ったきっかけを教えてください。

マット:みんな同じ場所で(南リヴァプール)育ってるだろ。小さなところだから、自然と知り合いになったよ。俺とチャーリーは、小さいころからの友人で、同じ学校に通ってたんだ。ブライアンとベンも似たような話だよ。

ブライアン:そう、俺とベンは一緒にバンドをやってた。マットたちとは16か17歳のときに知りあったんじゃないかな。よくコンサートなんかで会ってて、同じ音楽が好きなことがわかってたんだ。

――ユニークなバンド名の由来は?

チャーリー:リヴァプールの人間がよく使う言葉だよ。古臭いサウンドを出すバンドを冗談で“デッド60s”って呼ぶんだ。ほら、とくにリヴァプールって今でもビートルズの思い出でいっぱいだろ。いまだに、そういうサウンドを出したがるバンドがいっぱいいる。でも、俺たちは新しいことをスタートしたかったから“'60年代は終わった”って宣言したんだ。

――以前、地元ではプレイしないと発言していましたが、リヴァプールのミュージック・シーンに対してなにか反発でもあるのでしょうか?

チャーリー:アハハ、そうだったな(笑)。でももう、何度かやったよ。タイミングが合わなかっただけで、べつに避けてたわけじゃない。リヴァプールにはスカ・シーンがあるわけじゃないし、俺たち、マージー・ビートをやってるわけでもない。でも、やっぱりリヴァプールが俺たちに与えた影響っていうのはあるよ。

マット:そう、少なくとも俺たちデッド60sが生まれた場所ではあるからね。リヴァプールでの生活を歌にしてるものもあるし。

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『無線衝突』

EICP-517 ¥2,100(tax in)
Sony Music Japan International

チャーリー:音楽的にはないかもしれないけど、俺たちの人生に影響を及ばしてるのは確かだ。

ベン:リヴァプールのダサいとことか、嫌いなとことを書くときもあるよ。そういう意味では典型的なダークなリヴァプール・バンドだな

――グラストンベリーショウがキャンセルされたのは残念でしたね。

ブライアン:そうなんだ。俺たちがプレイするはずだった時間、会場はカミナリに襲われてた。

チャーリー:あんなとこでプレイしてたら、ほんとに“デッド60s”になってたよ(笑)。

マット:でも、この次にグラストンベリーに出るときは、俺たちもっとビッグになってるはずだ。ってことは、もっといいスロットでプレイできる。ただでは転ばないってわけさ(笑)。

――ずっと英国やUSAでツアーに明け暮れているようですが、オーディエンスの反応はどうですか?

ベン:すごくいいよ。7週間もアメリカをバスで回ったんだ。路上生活って感じでハードだったけど、面白い体験だった。

チャーリー:アメリカにもスカ・バンドはいっぱいいるけど、俺たちの音は彼らとはちょっと違うって、もっと英国的で新鮮なんじゃないかな。アメリカでデカクなりたいって思ってるよ。大きな国だからね。

マット:そう、アメリカでの反応はすごいよ。でも英国でもそうだし、日本でもそうだろ? 俺たちは忙しいバンドだな(笑)。

――ロンドンでのギグを見ましたが、ずいぶんシリアスな表情でプレイしてましたね。

マット:アハハ(笑)緊張してたわけじゃないよ(笑)。

ベン:俺たち、緊張はしない(笑)。

マット:ステージでは、音楽をプレイすることだけに集中したいんだ。そう“真剣勝負”ってところはあるかもね。

――デビュー・アルバム『無線衝突』で成し遂げたかったことは何ですか?

マット:みんなが集まって夢中になって聴けるものを作りたかった。

チャーリー:俺たちが影響受けた音楽を全部ミックスしたかったんだ。ダブだったりパンクだったり、俺たちはいろんなスタイルの音楽をプレイしてるだろ。そういった音楽を通じて、俺たちがどう育ったのか、とくにデッド60sを結成してからどんなことがあったのかをみんなに知ってもらいたかった。俺たちの人生のサウンド・トラックみたいなもんだよ。

――あなた達のリリックはメッセージ性の高いものですが、歌詞はどのように生まれるのでしょうか?

マット:主に俺とベンとチャーリーで書いてる。日常生活で起きたことを書き溜めておいたり、新聞なんかで見つけた興味深い記事を元にする。そういうのを組み合わせるんだ。

――アルバムをプロデュスした謎の人物、セントラル・ナーヴァス・システムについて教えていただけますか?

ベン:彼についての情報は漏らせない(笑)。

マット:彼は、謎の人物でいたいんだ。スポットライをト浴びるのが嫌なんだよ。

――実は、あなた達自身なのでは?

マット:アハハ、違う、違うよ(笑)。ちゃんと実在してる。チームじゃなくて1人の人物だよ。

――あなた達の音楽がクラッシュやスペシャルズに影響を受けているのは明白ですが、ほかにインスパイアされたバンドはいますか?

チャーリー:俺はキュアーの1stが大好きなんだ。それにスミスやストラングラーズなんかも。

マット:俺は、リー・スクラッチ・ペリーとかダブのルーツかな。'70年代末や'80年代初頭のバンドに影響を受けてる。

――自分達の音楽を一言で表すとしたら?

チャーリー:難しいな(笑)。ダブ・パンク?

ベン:ダーク・ダブ・パンク!

――いまスカがリヴァイバルしているようですが、共感するバンドはいますか?

ブライアン:確かにこの何ヶ月か、スカに影響されたバンドが出てきてる。トゥー・トーンがリヴァイバルしてるとは思わないし、まだマイナーだけど、そういう音を出すバンドは出てきたな。

チャーリー:とくに共感するバンドはいない。スカだったら古いものを聴くことが多いから。でも、それとは関係なく、カサビアンブロック・パーティーは好きだよ。

ブライアン:あとフューチャーヘッズはいいね。

――また来日してくれるんですよね?

マット:そう、すごく楽しみにしてる。今度はヘッドラインだ。

――最後に日本のファンへメッセージをお願いします。

マット:まずは、もし君がアルバムを買ってくれたのなら、ありがとう!

ベン:SUMMER SONICは、ほんとに楽しかった。スゴイ経験だったよ。また行くのを楽しみにしてる。今度は、もっと長く滞在して、コンサートもいっぱいできるんじゃないかな。

チャーリー:楽しい思い出をありがとう! 日本のファンは本当にスペシャルだよ。俺たちにとって、すっごく大切な存在だ。

ベン:俺たちが全く知られてないときから、暖かく歓迎してくれたからね。

ブライアン:ほんと楽しかった。この前知り合ったファンに、また会えるのはうれしいよ。みんなのことは覚えてるよ。

取材・文●Ako Suzuki



THE DEAD 60s来日決定!!
2006/1/20(金) 東京 LIQUIDROOM
[問]Creativeman http://www.creativeman.co.jp/


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▼ザ・デッド60s オフィシャル・サイト(ソニー・ミュージックジャパンインターナショナル)

PRESENT サイン入りTシャツ&オリジナルTシャツ応募締め切り2005年10月30日

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