柴田淳、自分の感覚を信じて作り上げた一つの絵本のようなアルバム『月夜の雨』インタヴュー
んー。探してる感はあるかも。愛されたいって思う人が聴く曲かもしれないです。全部が。満たされてるっていうんじゃなくて探してる、追いかけてるってカンジかな。
私の人生も愛されたい系かもなぁ。
「青の時間」は“僕はいつか僕を放棄した”だもんね(笑)。「私の物語」は前を向いている感じが一番強いかなと。これを最後にしたら美しいだろうなと。……って私、単純ですね(笑)。
そうなんですよ。その直感が評価されたりするんですよね、結局は。小さなアンテナがピピっと反応してるのを大事にしたいですよね。
自分ってわからない、ってことかな(笑)。歌詞が乗って初めて魂が吹き込まれるって思ってるんですけど、次、どういう曲が出てくるんだろうって、私ですら思うんですよね。だから今、こうやってアルバムの曲を見てると“わーこんなに曲あるー! こんなに私、曲書いたんだ!?”って(笑)。
頑張った…ってのを通り越して、“信じられない”ですね。制作しているときの私と、作り終わったときの私って別人格みたい。どこで書いた曲かも、レコーディングした曲順も覚えてないし…、人ごとみたい(笑)。
マネージャー:別人格ではないですけど、でもすごくのめり込むタイプではありますよね。 確かに外界を遮断するかも……? マネージャー:うんうん。
しばじゅん:ん~~~。今までで一番重量感を感じるアルバム。自分の感覚を自分で守る、自分で走ってみる、自分で飛び出してみるって勇気を必要とした作品ですね。