ナイトメア シングル連続リリース第1弾「このは」特集/Interview「cloudy dayz」編

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――コンパとかも行ったことないって『BARKS+PLUS』でも嘆いてたもんね(笑)。

RUKA:そう。音楽で有名になればどうせモテるしって思ってたから、別に行かなくていいと思ってた。将来はウハウハだろって信じてたからね。

――ちなみにいま、ウハウハにはなった?

RUKA:ウハウハじゃないんスよ! あのね、インディーズの頃のほうがモテた!!

――またそんなリアル・ネタを(微笑)。じゃあ自分たちの理想としてるバンド像にはまだまだ近づいてないってことだ。

RUKA:うん。1年バンドが止まっても忘れられないようなものを確立したいですね。

――LUNA SEAなんて終幕して7年目の復活ですけど、いまでもモンスター・バンドですからね。

RUKA:そうそう。あそこまで絶対的なものがないとダメだ。

――武道館もやって知名度は広がってきたけど、そういう絶対的なものというのは…。

RUKA:全然足りない。だって下手したら半年で忘れられるもん。俺達は。

――私はこういうナイトメアの“まだまだ”って危機感を持ってバンドをやってるところにすごく惹かれるんですよね。

RUKA:俺でいうと、それは危機感っていうよりも“欲”のほうが強いんだと思う。別に武道館程度で満足しないし。だったらドームでやりたいし。俺は“日本人のトップ”になりたいんスよ。

YOMI:俺はバンドやるきっかけになった先輩たちが、もっと歌だったり演奏が上手かったはずだ、もっといい生活してたはずだって。自分の中で夢見てたものがあったんですよ。けどいま、全然それに追いついてない自分がいるから貪欲になれる。

RUKA:いい歌はともかく、生活はしょうがないよ(笑)。だって見たことないでしょ?

YOMI:でも俺ん中ではね、シャンデリアがバーッとあってライオンの口から水が出ててって(一同大爆笑)。だから俺、そこまでいかないと絶対納得できないと思う。

RUKA:それ億万長者だぞ? 四畳半住んでフェラーリ乗ってる人だっているんだから。

YOMI:まぁね。

RUKA:俺ら、おっきい夢を見過ぎてたんだよ。そこは、現実を知らなさ過ぎた。

YOMI:でも、そのお陰かも知んないよ。“まだまだ”って思えるのは。

RUKA:田舎者特有の欲だね。都会に対する。都会の人はみんなそういう暮らししてるって思っちゃうから。

――じゃあそういう暮らしができるようになった暁には、いっぱい奢ってね!

RUKA:ふっはっはっは(笑)。ゾジーさん(YOMI)がパチンコ出たらいつでも!

YOMI:うん、いいよ!

取材・文●東條 祥恵

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