前山田健一(ヒャダイン)、映画『海月姫』で劇伴音楽に初挑戦

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能年玲奈による主演映画『海月姫』の劇伴音楽を、ヒャダインこと前山田健一が担当することが決定した。映画は12月27日(土)より全国公開される。

◆前山田健一、映画『海月姫』 画像

映画『海月姫』は講談社『Kiss』にて連載中の同名コミックを実写映画化したもの。東村アキコによる原作コミックスは現在までに累計発行部数300万部を突破し、2010年にはフジテレビ“ノイタミナ”にてテレビアニメ化もされている。

作曲家、音楽プロデューサーとして活躍している前山田だが、映画の劇伴を担当するのはこれが初。映画『海月姫』のプロデューサーはこれまで前山田が様々なジャンルに提供してきた音楽にふれ、「どの曲もキャッチーで耳に残ります。前山田さんの生み出す音楽が映画『海月姫』に加われば、個性豊かなキャラクターたちの物語に、さらなる個性を加えてくれると思いました。」と劇伴を依頼した理由を明かした。

依頼を受けた前山田は、「ゲームやアニメの劇伴は経験済みですが、実写に音をつけるということが初めてだったのでとても光栄でした。歌ものとは違い、楽曲が主役ではなく登場人物の心情に寄り添う役割なので「名脇役」になるよう徹底しました。」とコメント。

さらに撮影現場を訪れ、「何回「すげえ」と言ったことでしょうか……。屋内の巨大スタジオにアパート天水館がまんま建造されていて、映画というエンタテインメントの底知れなさを感じました。天水館の空気を肌で感じ、香りを吸い込み、より一層映画の世界観と自分のチャンネルをシンクロさせることができたと思っています。」とインスピレーションを受けた様子を語った。

前山田は本作のために36曲を書き下ろしている。オタク女子たちが襲いかかる危機に挑むストーリーが、時にコミカルに、時にドラマティックに演出されているとのことで、初めて見せる劇伴音楽への手腕も気になるところだ。

■前山田健一 コメント

──映画『海月姫』の劇伴制作の話を聞いてどう思われましたか?

前山田:ゲームやアニメの劇伴は経験済みですが、実写に音をつけるということが初めてだったのでとても光栄でした。

──「海月姫」の原作マンガを読まれたことはありますか?

前山田:今回のお話をいただき、既発のコミックスは全て読ませていただきました。

──読んだ感想をお聞かせ下さい。

前山田:自分もヲタ成分が強いほうなので、尼~ずは他人ごととは思えなかったです。ひたすら楽しく、細かいネタまで笑えるものが多くてトリコになりました。ほのかな恋心やふとした哀しみなどにも感情移入しました。

──映画の脚本を読まれた感想をお聞かせ下さい。

前山田:コミックスのドタバタ感を残しつつ、とてもテンポよくストーリーが進んでいく様にプロを感じました。

──曲作りでイメージされたことや、特に意識したこと、あるいは「海月姫」に対して“キーワード”などがありましたら教えて下さい。

前山田:「海の中」と「ほのかな恋心」が二軸としてありました。ストーリーが軽妙なので低音をなるべく控え、海の中の浮遊感を表現しました。さらに、ラブストーリーも本当に可愛らしいものなのでそれにフィットしたキュートな音作りにしています。

──「海月姫」は主人公・月海がクラゲオタクなど、登場人物が何かのオタクなのですが、前山田様が今はまっているものや、○○オタクだ、というものはありますか?

前山田:自分は地下鉄のラインカラーヲタなので、若干ばんばさんと趣味がカブる部分があります。天水館にあった丸ノ内線の路線図に興奮したのは、きっと僕だけだと思います。

──「海月姫」の登場人物で一番共通点が多いキャラクター、もしくは一番感情移入できるキャラクターは誰ですか?

前山田:鉄道好き、という部分もあってばんばさんです。一見陽気でしっかりものだけどアウェイでは萎れるあたりも共感します。

映画『海月姫』
12月27日(土)より全国公開
出演:能年玲奈  菅田将暉/池脇千鶴 太田莉菜 馬場園梓(アジアン) 篠原ともえ/片瀬那奈 速水もこみち 平泉成/長谷川博己
監督:川村泰祐 脚本:大野敏哉/川村泰祐 原作:東村アキコ「海月姫」(講談社『Kiss』連載)
ドレスデザイン/スタイリスト:飯嶋久美子 音楽:前山田健一
主題歌:SEKAI NO OWARI「マーメイドラプソディー」TOY'S FACTORY INC
製作:『海月姫』製作委員会 制作・配給:アスミック・エース 制作協力プロダクション:ギークサイト 
(C)2014『海月姫』製作委員会  (C)東村アキコ/講談社
公式HP: kuragehi.me
FB: facebook.com/kuragehimemovie
twitter: twitter.com/kuragehimemovie

◆映画『海月姫』オフィシャルサイト
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