夏フェスを盛り上げたロックの申し子、ジョシュ・トッド スペシャルインタヴュー

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元バック・チェリーのカリスマ的ヴォーカリスト、ジョシュ・トッドが自らのバンドを率いて
オリジナルアルバム『YOU MADE ME』をリリースしてから半年が過ぎた。
夏には、ロック・オデッセイというビッグイベントにも参加し、若手中心のメンバーは
それぞれ経験を蓄えて腕を磨き、次へのステップへ羽ばたこうとしている。

ジョシュ・トッドがこのバンドに込めた決意を今一度確認し、その溢れ出るロック魂を感じてみよう。
ジョシュが次にわれわれの前に姿を現わすとき、どんな音楽を携えてくるのか。

ジョシュが語った熱きメッセージの数々をどうぞ!


ジョシュからのメッセージ映像

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「SHINE」PV映像

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デビュー・アルバム


『YOU MADE ME』

発売中
VICP-62656 \2,520(tax in)


01.MIND INFECTION
02.BROKEN
03.THE WALLS
04.FLOWERS & CAGES
05.SHINE
06.AFRAID
07.BLAST
08.BURN
09.CIRCLES
10.STRAIGHT JACKET
11.SLAVE
12.WASTED
13.LOVELY BONES
(ボーナストラック)
14.COLLIDE
15.CATASTROPHE

アルバム全曲が聴けます!
収録曲を聴きたい人は
ここをクリック


――今夏のロック・オデッセイは暑かった。でも溢れるロック魂を感じたよ。

ジョシュ・トッド(以下、ジョシュ):確かにちょっと疲れたね。熱さになれるために、到着した日に外に出てランニングしたり縄跳びをしたりして調整したんだけど。

――ロック・オデッセイは、ポップからヘヴィなバンドまで、いろいろなジャンルのバンドが集まってたわけだけど、雰囲気はどうだったのかな?

ジョシュ:いや、あのフェスティバルの一番良いところはそこだったよ。同じようなバンドが連続するよりも違うタイプのバンドが集まる方が面白い。例えば同じようなタイプの9バンドが連続して演奏するって考えてみてくれ。そりゃキツイだろ。違うものを楽しめる方が絶対に観客は面白いさ。演ってるコッチも楽しめたしさ。

――これまで様々なバンドと競演してきたと思うけど、今回は初来日のザ・フーとの競演だった。一緒に演奏するわけじゃないけど、同じフェスに出ているということで、何かインスパイアされるものはあった?

ジョシュ:ステージの目の前で座って観たよ。素晴らしかった。最高のミュージシャン・シップが感じられて、さすがは長くやっている音楽のプロの集まりだなと思ったよ。ま、フロントマンとしては、そのあとに出演したエアロスミスのスティーブン・タイラーが最高だけどね。でも、こんな組み合わせはもう二度とないだろうね。

――ジョシュのバンドは20歳そこそこの若いメンバーばかりだけど、ものすごいロックスピリッツ溢れる音を出すね。

ジョシュ:最初にバンドを探しているときに、オレと戦えるだけのちゃんとした演奏ができるというのが条件だったんだ。バンドを結成してからは、オレがコントロールしてしっかり練習させた。こういうツアーにもちゃんと適応できるようにトレーニングを積んだんだよ。

――このメンバーは、雑誌のメンバー募集を見て、ジョシュが電話をかけて会いに行ったということだけど、その話はホントの本当なの?

ジョシュ:ホントなんだよ。ロスのニューススタンドに置いてあった「ミュージック・コネクション」という音楽雑誌を見ていたんだ。その雑誌の後ろの方にミュージシャンを探すための広告がいっぱい載ってるんだよ。ペラペラめくってたんだけど、その中で一つだけ目に付いたのがあって、そこに電話したんだよ。その一つだけなんだ。賭けが成功したってことだな。運命だよ。

――第一印象はどうだったのかな?

ジョシュ:ハングリー精神に溢れていて、若くて、サウンドが新しくて、そこにオレの経験を加えていけば大丈夫だと思ったんだ。今まではオレがバンドの中で一番若いってことが多かったんだ。だけどオレの中にはエネルギーがいっぱい詰まってるんで、若い奴らと演ってる方が楽しいし、オレのパワーについてこられるのは若い奴だけなんだよ。

――メンバーを探すときのは、ジョシュのやりたい音楽を演奏できるということを重視したの? それとも一緒になって音楽を作れることを重視したの?

ジョシュ:作曲するときは、メンバーと一緒になってコラボレートするのが好きなんだ。その方が自分の中から良いものが引き出されてくるんだ。前みたいに、ブルースベースのロックはもうやりたくないっていうのは自分で分かっていて、もっといろいろなものをやりたいと思っていた。自分の声のレンジを活かせるような音楽がやりたかったんだ。だからそういうものを一緒に作れるようなバンドを探していたってわけさ。

――自分の思い描いていた音はすぐに出たのかな。

ジョシュ:すぐではなかったね。最初のリハーサルのときに「CIRCLE」と「BURN」のメロディが浮かんできて、それをジャムってたんだ。それがうまく行きそうだったんで、新しい曲を作り始めて。次第に思うような音が出始めたね。

――曲作りは、個室にこもって作るんじゃなくて、そういう風にメンバーと音を出しながら作ることの方が多いの?

ジョシュ:いろいろな場合があるね。バンドがジャムっているときにアドリヴで加わって、良いものができることもある。いつもデジタルレコーダーを持っているので、それに録っておくんだ。それを自宅に持ち帰って、その曲で何を表現したいかをよく考えるんだ。それから曲を仕上げていくんだ。


――歌詞はどういうものにインスパイアされて作るのかな?

ジョシュ:本をよく読むね。気に入った言葉やタイトルがあるとそれをメモって、それをコンピュータでデータベース化してあるんだ。持って帰った曲に合うタイトルが見つかると、そこからイメージが広がっていって歌詞ができあがるんだ。


――最近、曲作りのときに最もインスパイアされるものって?

ジョシュ:アリス・シーボルドの「The Lovely Bones」という小説にすごく感激した。オレのワイフが悲劇的な事故で兄弟を亡くしたことがあったから、余計にその小説に夢中になった。ギターを弾きながらその本を読んでたんだけど、オレの中に詩がどんどん出てきて、それでアルバムの「LOVELY BONES」という曲の歌詞ができたんだ。


――ジョシュの曲は、サウンドはものすごくヘヴィなのに、メロディラインはポップだ。

ジョシュ:小さいころから覚えやすいメロディのヒットソングが好きだったんで、やっぱり歌のメロディラインをちゃんと作りたいっていうのがあるんだ。プリンスがオレの中では一番大きい。あとはAC/DCとかスティーヴィー・ワンダーとかね。

――ジョシュ・トッドとして勝負をかけるときに、これだけは欠かせないっていうものは?

ジョシュ:そりゃオレの声さ。オレの声は他の人とは全然違うだろ? これはオレにしかない武器なんだよ。これで勝負さ。

取材・文●森本 智
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