平原綾香、初ツアー真っ最中! 東京公演の様子をレポ

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2005年4月10日@品川ステラボール

シングル「明日」も絶好調の平原綾香の初コンサートツアー<The Voice>がスタートした。ファンはもちろん、本人も念願だったコンサートツアー(秋に一度開催されているが、招待制のライヴだったので正式なものはこれが初)だけあって、会場の品川ステラボールには、小学生からお年寄りまで、あらゆる世代の人々でびっしり。改めて彼女は、世代をこえて人の心に響く歌をうたえる、希少なシンガーであることを確認した。

ギター、ベース、ピアノ、ドラム、6人のストリングス、サックスとコーラスというサポートメンバーをバックに、全身あざやかな赤のコーディネートで笑顔いっぱいに登場した彼女。登場するやいなやシングル曲「BLESSING 祝福」「虹の予感」などを披露、そこからは、自分の歌を好きでいてくれる人の前で歌をうたえるよろこびが、あふれんばかりに伝わってきた。しかし、実はこのところのコンサートツアーの連続、新曲のレコーディングなど過密なスケジュールで、ノドの調子がすぐれなかったようで、MCでは何度も咳き込む姿も。そんなバッドコンディションにもめげず、1曲1曲をしっかりと歌い上げる姿には感動してしまった。

途中では、オーディエンスからのさまざまな質問コーナー(例えば「血液型は?」「A型ですよ」や「ヘアスタイル変えましたね。今回のテーマは?」「若さとカッコよさヘアです!」など)に受け答えるなどして、時間が経つごとにどんどん親密な空気になっていった会場内。「Re:PEPPER」などアップテンポの曲では、オーディエンス全員が立ち上がり、テンションは最高潮となった。そんななか「Jupiter」「明日」、そして、アンコールへと一気に歌い上げ、全17曲1時間30分のステージは幕を閉じる。ラストに、体調がすぐれないにも関わらず、最後まで聴き入ってくれた観客のあたたかさに触れ、感動したからか、涙ぐむ姿が印象的だった。

7月の恵比寿ガーデンホールまで続くツアー。最終日の頃にはシンガーとして、また女性としてさらに成長した彼女の姿に出会えそうだ。

文●松永尚久
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