最高にかっこいいグラムロック・チューンで日本のファンを悩殺!

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ハノイ・ロックスが絶好調だ。
マイケル・モンローとアンディ・マッコイという二人の悪ガキ。
この二人が作り出すグルーヴ感溢れる楽曲は、媚薬のように聴き手の心を溶かす。

3月にアルバムをリリースし、5月に来日公演を行った二人を直撃。

熱心に自分たちの音楽を話そうとするマイケル。
酔っ払ってヘベレケになり、何を言っているのか分からないアンディ。
このコンビネーションは、昔とちっとも変わっていない。
大爆笑のメッセージビデオを観てもらえば、その様子が分かるはずだ。

では、愛すべき彼らのマジな話を聴いてほしい。

最新アルバム



01.イントロ
02.バック・イン・ヤ・フェイス
03.インサート I
04.ハート
05.ザ・デヴィル・イン・ユー
06.ラヴ
07.トーク・トゥ・ザ・ハンド
08.エターナル・オプティミスト
09.インサート II
10.ノー・コンプロマイズ、ノー・リグレッツ
11.レゲエ・ロッカー
12.ユー・メイク・ジ・アース・ムーヴ
13.インサート III
14.ベター・ハイ
15.ディア・ミス・ロンリー・ハーツ
16.インサート IV
17.センター・オブ・マイ・ユニヴァース
18.ヘヴン・イズ・ゴナ・ビー・エンプティ


メッセージ・ビデオ

「メッセージビデオへ ヨッパライのアンディが大暴走するメッセージ映像をどうぞ。上の画像を

プレゼント


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──3月にリリースされたアルバム『アナザー・ホスタイル・テイクオーヴァー』は素晴らしいアルバムだね。どういうアルバムを目指していたの?

マイケル・モンロー(以下、マイケル):いろいろなスタイルを試してみたいと思っていた。結果的に昔ながらのハノイっぽい曲もあるけど、DJコントロールとDJアニマルというBeats And Stylesの二人が参加した「レゲエロッカー」のようにビートを入れてみたり、僕らにとってすごく新鮮な経験もできた。あと、アンディと始めから一緒に曲を書いたのは初めての体験なんだよね。昔のハノイってほとんどアンディが曲を作ってたから、一緒に曲を書くってのは今回が初めてに等しいことなんで、そういった意味でも楽めたアルバムだね。

──『アナザー・ホスタイル・テイクオーヴァー』というちょっと変わったタイトルなんだけど、今回のアルバムのトータルコンセプトのようなものはあるの?

マイケル:二人で曲を書いていってできたものを集めたってカンジだから全然コンセプトなんてないよ。タイトルに関しては、「バック・イン・ヤ・フェイス」の曲のフレーズをアンディが“これ、タイトルにいいんじゃないか”ってことで決まったんだけど、まあ、基本的に今回のアルバムは良い曲を集めたってことだけさ。12曲なんだけど、間に鳥の声が入ってたり、喧嘩っぽい音が入ってたり、そういう含めると17曲で、日本盤はボーナストラックが入っているから18曲さ。

──中に入ってるインサートが面白いよね。水の音、喧嘩の音、鳥の声、飛行機みたいな音、風の音、犬の遠吠えみたいな音、こういうのを中にはさみこんでいこうっていうアイディアは?

アンディ・マッコイ(以下、アンディ):マイケルが言い出したんだよ、一個作ってみたらそれがなかなか良かったんで、そこからどんどん増えていったカンジだな。特に喧嘩のやつは「バック・イン・ヤ・フェイス」の内容にぴったりだろ。だからその間に入れてみたんだよ。

──「バック・イン・ヤ・フェイス」があって殴られる音があって「ハート」があって、アルバムの前半の3曲はものすごく怒りのエネルギーを感じるんだけど。

アンディ:音楽って要するにエネルギーだよね。攻撃的なエネルギー、センシィティブなエネルギーだとか。色々なものを表現する上で、それはあって然るべきだね

マイケル:ネガティブなものも含めて、前向きなものに転じて音楽で表わしているってことだね。確かに、攻撃性、怒りという気持ちはパワーはあるけれど、後ろ向きなものだよね。それを、美しい前向きなものにして僕らは出しているつもりなんだ。

──「バック・イン・ヤ・フェイス」は、マイケルのハーモニカが入るタイミングが絶妙!「レゲエロッカー」のハーモニカもいい。ハーモニカが本当に素晴らしいね。

アンディ:「レゲエ・ロッカー」はサビはオレが作ったけど、あとはマイケル…。

マイケル:ハーモニカにワウをかけたのは初めてなんだよね。

アンディ:スタジオでやる以上は、楽器も使えるだけ使わないとな。

マイケル:楽器の中で自分で一番好きだし、得意だと思えるのはハープだね。

アンディ:アンディ:本当に今生きている中でベストなハーブプレーヤだし、そういう奴と一緒にできてオレはうれしいよ。

──フィル・ライノットの「ディア・ミス・ロンリー・ハーツ」は、すっごくポップで楽しい曲なんだけど、この曲をカヴァーするっていうアイディアは?


マイケル:“これっていけるんじゃない?”ってことで録音したんだ。僕とアンディでギターのハーモニーを弾いてるんだよ。それから、初めてバリトン・サックスも吹いたんだよ。たまたまいいのが安く手に入ったんでね。

アンディ:フィルと会ったことがあるんだけど、すごく良い人だった。80年代の初めに俺たちがデビューした頃、フィルはすでに大スターだったけど、すごく良くしてもらったんだ。そんなフィルに対する一つのトリビュートだね。

──マイケルのお父さんがナレーションで参加してらっしゃるんだよね。

アンディ:フィンランドのラジオ界では伝説みたいな人なんだよ。

マイケル:40年くらい仕事をしていて、つい何年か前に引退したんだ。フィンランドの人なら、あの声を聞けばすぐわかるくらい声だけは有名。「センター・オブ・マイ・ユニヴァース」の最後のところを読んでいるのがウチの父親の声だよ。

アンディ:フィンランドでは、あの声で「今日首相が辞任しました」とかいうオフィシャルニュースなんかの重要なニュースを読む人だから、ああいう声を自分達のレコードに入れることができてとても誇らしいよ。

マイケル:面白いかなと思ってさ。たまたまレコーディングの時に顔を出したんで、やってもらったんだよ。

──“ノー・コンプロマイズ、ノー・リグレッツ”はマイケルの座右の銘だけど、この言葉が好きな理由は?

アンディ:すごいいい言葉だろ?

マイケル:そうだね、僕の座右の銘の一つだ。“妥協しなければ後悔することもなし”。“他の人に口出しをさせずに我が道を進んでいけばいい”ということなんだけど、この言葉を残したのが、ザ・デッド・ボーイズのスティーヴ・ベーダーなんだけど、99年に亡くなってしまった僕らの大事な友達でもあるんだ。犠牲をはらう部分もあるけれど、長い目で見れば、どっちが満足のいく人生だったか分かると思うよ。

取材・文●森本智
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