ミック・ジャガー、「警察にはめられるところだった」

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60年代、大麻を所持していて逮捕されたミック・ジャガーが、自分を弁護するため警察が彼の自宅に“白い粉”を置こうとしていたと主張していたことが明らかになった。警察は'69年5月、ジャガーの自宅を捜索。大麻が発見されたため、ジャガーを逮捕した。

BBCによると、ジャガーはその週間後、刑事の1人がヘロインと思われる“白い粉”を彼の自宅に置こうとし、容疑を逃れたかったら1,000ポンドの賄賂を払うよう要求したと主張したという。これは先ごろ国立公文書館が公表した機密ファイルによって明らかになったもの。ジャガーはこう話したと記録されている。「刑事は(自宅にあった)箱を取り出して、俺に折り曲がった紙を見せた。それから“ああ、これ以上捜索する必要はないな”って言ったんだ。そばに行ってその紙を見たら、白い粉が入ってるようだった。だから“この野郎、ヘロインで俺を罠にはめるつもりだな”って叫んだんだ」

この申し立ては、裁判でも弁護の際に使用されたが、ジャガーは結局、大麻所持で有罪。200ポンドの罰金と50ギニーの費用を払うよう言い渡された。警察はその後、ジャガーの申し立てを調査したものの、ジャガーを「危険な薬物使用者の世界に巻き込まれた」人物と表し、彼の言い分を否定したという。

Ako Suzuki, London
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