新曲「遠き日」に見るアンダーグラフの真摯さ

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アンダーグラフ
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映画『私の頭の中の消しゴム』イメージソング「遠き日」音楽配信限定発売!
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▼ライヴスケジュール

<学園祭ツアー>
10/22(土)京都橘大学(京都府)
10/23(日)東北福祉大学(宮城県)
10/28(金)神戸女学院大学(兵庫県)
10/29(土)桜花学園大学(愛知県)
11/3(木/祝)中村学園大学・短期大学部(福岡県)
11/4(金)徳島大学(徳島県)
11/6(日)千葉商科大学(千葉県)
11/7(月)奈良大学(奈良県)
11/11(金)桃山学院大学(大阪府)
11/12(土)広島女学院大学(広島県)
11/13(日)高梁学園(岡山県)
11/20(日)宇都宮大学(栃木県)
11/23(水/祝)東九州短期大学(大分県)

<FM Festival 05/06 Vodafone“LOCK ON ROCK”SUPER LIVE TOUR In Nagoya>
11/30(水)名古屋 CLUB QUATTRO
【出演】シアターブルック/TRICERATOPS
【問】FM愛知企画事業部 052-263-5141

<アンダーグラフtour2005~ヒトワ、ヒトノウエニ、音ヲツクラズ~>
11/26(土)大阪:なんばHatch
【問】サウンドクリエーター 06-6357-4400
12/2(金)東京:SHIBUYA-AX
【問】ホットスタッフ 03-5720-9999
★PRESENT★
BARKSユーザー限定15組30名様を、このライヴにご招待! 応募はBARKSプレゼント・ページから!!
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「遠き日」について アンダーグラフ/真戸原 直人(Vo & G)
 映画を観た後、僕にはまだこのテーマについて曲は書けないと思った。

アルツハイマーという病の知識もなかったし、大切な人がその病になったということもなかったからです。要するに一番わかっていたい気持ちの部分が僕には欠けていると感じたからです。

アルツハイマー病になった人達、それを支える周りの人達の思いは何処に向かっているのか?を、一個人として知りたいと思い、そのまま近くの図書館に入りアルツハイマーの文献を探しました。

そんな中、僕が感じたことは「大切な人が記憶を失っていく分、周りにいる人の記憶にその大切な人の記憶が深く刻まれていく」ということでした。「心の中で生き続ける生命」というものが存在しているんだという感覚です。じゃあ自分にとって大切な人が病になった時、また自分がそうなった時、一体何ができるだろうか?映画の中でおそらく皆さんが思う感覚と同じだと思います。その感覚をそのまま言葉にして「遠き日」を完成させました。


<楽曲紹介>
自分が伝えたいことをゼロから発していくことと、他者からのリクエストを元に発想を膨らませていくこととでは、その出発点も過程も異なる。「遠き日」は、病に侵され記憶を失っていく妻と、その現実の中で葛藤しながらも彼女のことを全身で受け止める夫の愛を描いた映画『私の頭の中の消しゴム』のイメージソングとして書き下ろされた。大切な思い出も全て忘れてしまうから、自分にはもう優しくしなくていいと言った妻に、夫は「俺が全部覚えておくよ。俺が君の記憶、君の心になるから」、そう答える。もし自分が同じ立場ならばどうするだろうか? この曲を制作するにあたり、ソングライターである真戸原 直人(Vo & G)は、一度は「書けない」と思いオファーを断ったという。これは、彼らの音楽に対する不器用なまでの生真面目さを伺わせるエピソードだが、それと同時に、アンダーグラフが「楽曲を作る」という行為において、新たなスキルを身につけたことを物語っているように思う。目で見たものの姿、肌で感じた温もり、耳で聴いた音、それらを鮮明に描写するとともに、心の襞にある繊細な感情を言葉にしてメロディに乗せるアンダーグラフ。新曲「遠き日」もその例に漏れることはなく、微妙な心の動きが鮮明に描かれた歌詞の一語一語が胸に残る。(文●望木綾子)

  

  
『私の頭の中の消しゴム』 監督:イ・ジェハン 主演:チョン・ウソン/ソン・イェジン
『私の頭の中の消しゴム』 OFFICIAL SITEはコチラ

『ラブレター』『永遠の片思い』、そして『四月の雪』でペ・ヨンジュンと共演した韓国の若手女優としてはトップスターであるソン・イェジンと、『MUSA-武士-』『ホテルカクタス』などで人気のチョン・ウソンの共演作が、この『私の頭の中の消しゴム』である。韓国のラブストーリーらしいゆったりとしたストーリー展開と、細かく描かれた男女の愛情が、たおやかな映像とともに進んでいく。

建設会社の社長の娘、スジンと大工のチョルスの二人がコンビニでの勘違いから出会う。一途なスジンの愛に包み込まれ、二人は結ばれるが、スジンの病気によって幸せの絶頂からどん底へと叩き落される。それは、スジンがかかった若年性アルツハイマーという病気のためだった。お弁当のおかずを入れ忘れたり、自分の家さえも忘れてしまうスジンを温かく見守るチョルス。しかし病気はどんどん進行し、スジンは記憶を無くしていく。チョルスへの愛も忘れてしまうのか、世界で一番大切な人を忘れてしまうという恐怖で二人の仲はぎこちなくなっていく...という現代病をモチーフにしたラブストーリーである。

泣き所満載。登場人物の二人が感じるお互いへの愛情の深さと、愛情というものの不確かさを同時に感じ、人間の、曖昧でありながらも大切な心の動きに感動してしまうだろう。

(文●森本 智)


  
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