瞬火による収録曲全曲解説を大公開

ポスト

瞬火による『陰陽珠玉』全曲解説
 

『陰陽珠玉』 2006年2月8日発売

 ⇒Disc-1「陽」の全曲解説はコチラ

01. 「卍」 試聴はコチラ



シングル「甲賀忍法帖」のカップリングとして収録された楽曲。忍法帖シリーズには位置付けられていないが、忍者同士の無情な闘いを描いた熱いナンバー。ライブでは“2秒で終わりだ!!”のかけ声をお忘れなく!


 

02. 「奇子」 試聴はコチラ



アルバム『百鬼繚乱』より。9分強という大作ながら、手塚治虫の名著『奇子』の物語を描ききった初期の名曲。黒猫の芳醇な歌唱の壮絶さは言うまでもないが、その他の楽器による場面表現も特筆すべき点である。


 

03. 「組曲「黒塚」~安達ヶ原」



アルバム『煌神羅刹』収録の、陰陽座初の組曲構成による叙事詩。“安達ヶ原の鬼婆”の伝説をモチーフに、人間の業に深くえぐり込む意欲作で、作詞を手がけた黒猫の歌唱と語りに万人が引き込まれてしまう。


 

04. 「組曲「黒塚」~鬼哭啾々」



「~安達ヶ原」の終章となる後編部分。遂に鬼へとなり果てた老婆を僧侶祐慶が救おうとする場面を、男女ツイン・ヴォーカルという編成を活かして表現。“静”なる「~安達ヶ原」から“動”の「鬼哭啾々」への展開が聴き所。


 

05. 「氷の楔」 試聴はコチラ



アルバム『鬼哭啾々』からの、黒猫作詞・作曲の美しいバラード。己が背負う業に嘆く雪女の憐憫を、静かに、そして熱く歌い上げる。シンプルだが荘厳なアレンジも物語を見事に演出。


 

06. 「鵺」 試聴はコチラ



アルバム『鳳翼麟瞳』収録の、10分弱の大作。“鵺”という捕らえどころのない妖怪を題材に、豊富な場面展開と扇情感のある歌唱で摩訶不思議な世界を作り上げる。随所にうかがえる各楽器陣の意気込みも聴き所。


 

07. 「組曲「義経」~悪忌判官」 試聴はコチラ



アルバム『臥龍點睛』の先行シングルとして三部作組曲を三ヶ月連続でリリースするという試みで発表された、源義経を題材にした一大叙事詩。疾走感と扇情感、そして高揚感を備えたこの楽曲で組曲が幕を開ける。


 

08. 「組曲「義経」~夢魔炎上」 試聴はコチラ



源義経を取り巻く物語の中心部分を担う超大作。14分という演奏時間をそのまま感じる聴き手はいないと断言できる、目眩い展開と狂おしい歌唱、そして激情を揺さぶる語りにより紡がれる壮絶な人間絵巻。


 

09. 「組曲「義経」~来世邂逅」 試聴はコチラ



『組曲「義経」』のエンディングを飾る感動的なバラード。全てを失って死の淵にたたずむ静御前の心情を、黒猫が全身全霊で歌い上げる。冒頭の「~悪忌判官」から合計23分に及ぶ一大叙事詩は静かに幕を閉じる。


 

10. 「煙々羅」 試聴はコチラ



アルバム『夢幻泡影』収録の、穏やかさと熱さの同居したナンバー。“いつか必ず終わりがくるからこそ、今あることを大切にする”という、当たり前のようで誰もが見失ってしまうテーマを瞬火が切々と、そして熱く歌い上げる。


 

11. 「螢」



シングル「月に叢雲花に風」のカップリングとして制作された、アコースティックなバラード。“生命の明滅”を重要なテーマの一つとして捉えている黒猫ならではの歌詞で、螢の光を抱き締めるような秀逸な楽曲。


 

12. 「陰陽師」



アルバム『鬼哭転生』より。黒猫作詞・作曲による、バンドの表題曲と言える楽曲。ライブではギターの招鬼が男性パートのヴォーカルを担当しているが、録音バージョンでは瞬火が唄っている。



この記事をポスト

この記事の関連情報