2004年、その獣の鳴き声のようなギター・テクニックと驚愕のヴォーカルとをもって、フジロック最終日夜のグリーン・ステージの大観衆の度胆を抜いたジャック・ホワイトが、今度はホワイト・ストライプスとしてではなく、ラカンターズとして帰って来た。

“あのジャックが、ノーマルなバンド編成にちゃんと調和できるのか?”と思って興味深く見ていたが、意外なまでにバンド・メンバー3人との呼吸は十分。ステージ中央をぶんどってはいたものの、個人技に走ることなく、伴奏もコーラスという地味な作業も着実に決めていた。だが、いざブレンダン・ベンソンとハモると、ジャック、胸にスピーカーでも内蔵されているのか? と疑いたくなるくらい、やはり異常に声がデカい。

デヴィッド・ボウイの「イット・エイント・イージー」やシェールの「のバンバンは」のカヴァーなども見ごたえがあったが、やはり観衆が盛り上がったのは、最後の曲でジャックがバンドの枠からはみ出し、模倣不可の天才ギターと驚異のシャウトを披露した瞬間。やはり、これには誰もあらがえないのだ。


取材・文●沢田太陽
写真●Masanori Naruse

7/30 GREEN STAGE

1. HANDS OUTRO
2. INTIMATE
3. LEVEL
4. STEADY, AS SHE GOES
5. TOGETHER
6. IT AIN'T EASY (COVER)
7. BONES
8. BANG BANG (COVER)
9. BLUE VEINS


FUJI ROCK FESTIVAL '06特集
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