スヌープドッグ、LA暴動の真相を語る!?

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'92年、全世界を震撼させたL.A.暴動。交通違反取締後、1人の黒人が複数の白人警官に過剰な暴行を受け、それがたまたまホーム・ビデオに撮影され、L.A.P.D.(ニューヨーク市警察)の人種差別的行為は世界中から非難を受けた。暴行を加えた警官は裁判にかけられたが、陰謀めいた公判で彼は無実を言い渡される。これをキッカケに、L.A.の黒人たちが一斉蜂起。黒人、白人はもちろん、貧困層、富裕層、ありとあらゆる人種を巻き込み、全米第二位の大都市で一大暴動が巻き起こった。

このL.A.暴動がスヌープ・ドッグ主演で遂に映画化された。『The L.A. RIOT SHOW』と題されたこの作品は、L.A.暴動をブラック・ユーモアたっぷりのコメディ・タッチで描いた問題作。マイノリティ差別などタブーとされる事柄もお構いなく毒づき、L.A.暴動をあらゆる方向から描いていく。内容は当然コメディ・タッチなのだが、作品の本質は非常にジャーナリスティック。L.A.出身であるスヌープ・ドッグが語り部となって、アナーキーなLA暴動を淡々と報じていく様はこの作品の見所のひとつといっていいだろう。

また、見所といえば、スヌープ・ドッグがN.W.A.のクラシック「ファック・ザ・ポリス」をカバーするシーンだろう。権力に対するマイノリティの怒りが、非常に判りやすく描かれている。この映画『The L.A. RIOT SHOW』は、11月上旬よりシネセゾン渋谷でレイトショウにて公開される予定。字幕監修にはいとうせいこう氏が参加している。

スヌープ・ドッグは、11月ごろにニュー・アルバム『The Blue Carpet Treatment』を発表すると伝えられている。この作品には、おなじみのファレルのほか、サイプレス・ヒルのB・リアルやNe-Yo、スティーヴィ・ワンダーらが参加しているらしい。

◆映画『The L.A. RIOT SHOW』のオフィシャル・サイト
http://www.nowonmedia.com/LA_RIOT/
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