UA、地球温暖化に警鐘、沈みゆく島国ツバルへ

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“太陽のもと、キラキラ光る白菜畑が美しく、愛おしく感じてこの歌詞が生まれた”――八ヶ岳でのライヴに向かう途中、偶然目にした白菜畑がきっかけとなり誕生したUAの新曲「黄金の緑」。この曲を収録したUAのニュー・シングルが、5月2日にリリースされる。タイトルは「黄金の緑/Love scene」。ダブルAサイド・シングルでのリリースだ。

“自然への愛や人間への愛を気づくことの大切さ”をテーマに制作された「黄金の緑」は、彼女自身が自然や人への愛に気づいた瞬間が紡がれている。彼女は近年、自然愛や人間愛を正面から見つめて音楽を描いてきた。今作にも、自分の作品を聴いた人が、自然や人間、地球を愛おしく思うことのきっかけに少しでもなれば嬉しいという、彼女の純粋な気持ちが込められている。

ところで今作の歌詞には、“TUVALU(ツバル)”という島国の名前が出てくる。地球温暖化に関心のある人は、ピンときたと思うが、この島は、近い将来、海中に姿を消してしまうだろうと言われている。なぜ海の中へ沈んでしまうのかというと、近年の地球温暖化により、南極や北極などの永久氷壁がすさまじい勢いで溶けてきているのが原因だ。氷壁が溶けると海水が増え、必然的に海面は上昇する。そうすると、元来海抜の低い位置にあるこの島は、真っ先に沈んでしまうのだ。

この国は、品川区とほぼ同じ面積のフナフチ島を含む9つの島で形成されており、約10,000人ほどの人々が住んでいる。島が沈んでしまうとなると、住民は移住を余儀なくされることになる。そんな話を知人から聞いたUAは、ツバルが実際どのような国なのか、そこに暮らす人々は、この現実をどう受け止めているのかといった想いから、いつしか実際にツバルを訪れたいと思うようになったという。

そして、「黄金の緑」を聴いたFM局J-WAVEの久保野氏が、この楽曲のテーマに共鳴し、環境問題に一石を投ずるべく、番組制作を検討。結果、彼はラジオ局として、今後この問題を伝えていく必要があると判断し、ノンスポンサーで特別番組『BLUE PLANET~UA、沈みゆく島国ツバルへ』を制作することを決定した。

制作された特番では、UAが実際にこの島を訪れ、海面上昇による島の被害を伝えるほか、歌を通して国の人々と交流を図る。実際に小学生の子供を持つ彼女が、これからツバルの未来を担う小学生たちと歌で交流を図りながら、音楽を通して<自然への愛や人間への愛を気づくことの大切さ>を伝えることを核として、番組は制作されたという。

同番組は、5月4日に在京FM局J-WAVE(周波数81.3)にて、18時から放送される。人ごとでは済まされないところまできている地球温暖化問題を、この番組を通して知り、考えてみてほしい。

◆リリース情報
ニュー・シングル「黄金の緑/Love scene」
VICL-36216 ¥1,260(税込)
2006年5月2日発売

◆番組情報
特別番組『BLUE PLANET~Message from TUVALU』
放送局:在京FM局J-WAVE(周波数81.3)
放送日時:5月4日(金) 18時~19時55分放送
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