『ツァイトガイスト』を斬る7つのワード 05/07

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「タイトル『ツァイトガイスト(Zeitgeist)』について」 by ビリー・コーガン

どうしてか具体的にはわからないけど、ある時思い付いて、ぴったりだと思ったんだ。

Herman Blockが書いたエッセー集があって、ライターとして知っていたわけではなかったんだけど、ツァイトガイストについて色々調べている時に、彼が恐らく20年代くらいに書いた、ガイストとツァイトガイストについてのエッセーを見付けたんだ。

彼はそこでアート対ケッチ(船)について書いていたんだけど、いかにアートは世界の自然な象徴となるべきなのかということと、ケッチは欲望を満たすためのアートであるのかということ。それで僕が思ったのは、僕は今これ以上ないってくらい最悪な時代にいるということ。『アメリカン・アイドル』とかそういったもののせいで、何を差し上げましょうか?ってな感じになってると思うんだ。

でもそれは、本来アーティストがやる本質的なものと相反するものなんだ。アーティストというのは、みんなにはまだ見えてないものが自分には見えていてそれを語るのが役割だと思うからね。つまり、そう言う怒り心頭するような世の中の道理と、それから誰もがプライバシーを所有せず、みんながMySpaceにいるような、そういう世界観が交差した、ここには、衝突みたいなものがあると思うんだ。

それで、今の時代を後で振り返った時に一体どういう風に呼ばれるんだろうって思ったんだけど、ふさわしい呼び方はまだないと思うんだよね。

ビリー・コーガン
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