plane、「花火」リリース・インタビュー

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――こういうポップさが、自然なplaneサウンドということになるのかな?

神本圭祐(以下神本):だと思います。基本はポップス、歌モノが僕らみんな好きなんで、なにも考えないでやっていても自然にそうなるんじゃないですかね。

菊地:ただ今回は、あえてサビを作ろうとしなかったんです。もちろんサビになるところはあるんですけど、構えたサビっていうんじゃなくて、2番になったら初めて、ああ、あそこがサビだったんだと気づくような曖昧な感じ。歌詞も今回はあまり考えてなくて、1番は最初にデモを聴いて歌ったときに出てきたもののままなんです。聴いてみたらそのときにもう歌詞が出来上がってきたんです。

――メロディもエンディングも歌詞も、すべて自然に出てきたってこと?

菊地:そうですね。最初はCメロもなくて、レコーディングでバックの録りが終わってから考えたんです。そこもメロディは決まってなかったんですけど、歌ってみたらできちゃったという感じで。今回はバックだけ終わらせてから、デモを作ったときと同じ環境で歌録りをしたんですごくやりやすかったです。本番で録ってるというより作りながら歌ってるという感じだったので。

――全部が自然にできてくるっていうのはよくあるの?

久光:僕らいつもセッションで作るんで、基本的にはいつも自然に、ですね。ただ、デモでバックがほとんどできた後にメロディ、っていうのは今回が初めてかな。いつも、いいメロディを引き出そうという意識を持ちながらバックを作ってるんですけど、今回はホントにいいメロディが乗ったと思います。

――1年前にできていた曲を今出すことにしたのはどうして?

菊地:まあ花火だから夏の終わりということで今、ですかね(笑)。曲は去年の8月くらいにできていたんですけど、そのときまで僕は花火大会を見に行ったことがなかったんです。だから想像の話なんですよ、この歌。僕が住んでたところは多摩川の近くで、花火大会から帰ってくる人たちとすれ違うんです。それで花火について色々考えてたんだけど、どうせなら実際に見てからもう一度歌詞を書こうということで時間をもらったんです。でもまだ見に行ってない(笑)。

木田:ぜひ行っていただきたい(笑)。

菊地:ある人に「花火の後ってなんであんなさびしいんですかね」って言われたのがずっと引っかかっていたんです。あんなにたくさんの人が花火を見てるのに、終わるとなんかさびしい。でもなんとなく幸せそうに帰っていく、そういう姿をよく見ていたので、「花火の後のさびしさ」という歌詞が出てきたんです。

――もう1曲の「ぼくの中の血液」はロックっぽいけど落ち着いた曲調だね。
今までのシングルだと速いロックナンバーが多かったけど、今回は落ち着いた2曲でまとめようと決めていたの?

菊地:いや、決めていたわけではないです。「花火」をシングルにすることは最初から決まっていて、何回かスタジオに入ってもう一方の曲を考えてたんです。そこで3~4曲できてきた中で、何の根拠もないんだけどこれがいいと思った。この曲好きだなあって。単純にそれだけですね。

――他のみんなもそう思った?

木田:菊地君が歌いたいんならそれで(笑)。僕はほかの曲も好きだったけど、やっぱりヴォーカルが歌いたい曲をやるのがいいと思うし。

――「ぼくの中の血液」は、スタジオでセッションしたからロックになったのかな?

久光:それはあると思いますね。

木田:菊地君一人で作ったらもっと暗い感じになってたかも(笑)。

久光:この曲は、カップリングだからできるバカっぽさとか、そういうのをやってみたかったんです。今までそんなこと考えたことはなかったんだけど、「花火」が抑えめなんで、こっちでは自分らがやって楽しいようなことをしようと。やり過ぎないようにとは思いましたけどね。

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