増田勇一のNY取材日記(4)

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▲現地のフリーペーパー『EAST COAST ROCKER』に掲載されていたNY公演の告知広告。前回のNY公演のときは、確か“文字だけ”の情報掲載だった気がする。
▲こちらは『REVOLVER』誌に掲載されていたUSツアーの広告。この雑誌は今回のツアーの後援についてたりもするわけだけども、この扱いはなんだか単純に嬉しい。
MSGでAC/DCを観た後は、ホテルに戻って地味に原稿書き。夜食は近所のデリにて調達。翌日、11月13日はせっかくの完全オフなのに、あいにくの雨。おそらく「さっさと原稿を片付けてしまいなさい」という天の啓示なのだろう。というわけで、11月末発売の某誌の各原稿がなんとか間に合ったのは、この日の天候のおカゲだったかもしれない。

しかし午後からは雨にも負けず、マンハッタンを探索。とはいえ美術館めぐりをするわけでも買い物魔と化すわけでもなく、単にうろつくだけなのだが。そして夜には、翌日の公演に向けてNY入りしていたDIR EN GREYのメンバーたち(正確に言うとメンバー4名とスタッフ。誰が居て、誰が居なかったのかはご想像におまかせしたい)と合流して、現地の居酒屋へ。「日本食が恋しくて死にそう」とまではいかなくても、アメリカでまともな日本食を納得できる値段で楽しめる機会というのはあまり多くない。だから「無事に食べられそうなときに食べておく」べきものでもあるわけだ。ちなみにこの居酒屋では、従業員(日本語の達者な韓国人)がオーダーを取りに来た際に、テーブルを囲む面々の正体に気付いて言葉を失うという一幕もあった。

その後は、某メンバー(こちらもご想像におまかせ)と連れ立ってバーへ。今回、一緒にツアーをまわっているTHE HUMAN ABSTRACTのメンバーやクルーが呑んでいるという店で合流し、大いに盛り上がった。そして僕は、結果、泥酔。やってることはマンハッタンでも下北沢でも変わらない。困ったものである。

そんなことはともかく、この日、改めて痛感させられたのは、『UROBOROS』が『THE MARROW OF A BONE』のときよりもずっと“ちゃんと”リリースされているということ。CDショップでの扱われ方などにも大きな差があるが、たとえば今回のツアーに関する告知についても、かなり前回とは違いがある。しかし、食事に向かう途中で立ち寄ったMTVのオフィシャル・ストアでは、店内の半分近いスペースを用いながら、AC/DCのキャンペーンみたいなものを実施中だった。「いつかDIR EN GREYでも、こんなことができたらすごいよね」と、思わず口走らずにはいられない僕だった。

▲▼タイムズスクエア付近にあるMTVストアの店内。
店をあげてのAC/DC祭り。これはすごい。


増田勇一
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