YOSHIKI、映画監督への意欲を見せる?

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紀里谷和明監督の超話題作『GOEMON』の主題歌に、VIOLET UKの「ROSA(ローザ)」が起用されることを受け、完成版『GOEMON』試写会と限定試写会見が、3月23日に行なわれた。

そもそも紀里谷監督とYOSHIKIは10年来の友人。監督からYOSHIKIに“音楽を是非やってもらえないか”との願いに快諾したYOSHIKIだったが、YOSHIKI曰く“映画が出来上がる前からお願いされ、(どんな映画?という思いがあったが)そこまで信頼されていたのを感じてプレッシャーでした。2人ともLAに住んでいるのでよくつるんでます(笑)”と、2人の仲のよさをうかがわせた。

『GOEMON』のために書き下ろされた「ROSA」は、“人々に感動してほしい、最後に泣いてほしい”というイメージのもとバラードっぽく作ったという。こういったテイストは自ら得意とする展開だというが、“ただ優しいだけでなく力強く歌って悲しいところはめずらしいです”とYOSHIKI。

“映画を観てみて、監督とは前から友達でしたが、こんなに才能ある人なんだと改めて思いました。友達じゃなかったら近づきがたいくらいです(笑)。映画は海外を視野に入れて作っていると感じたので、VIOLET UKも世界進出を考えており意見が一致しました。なお、アメリカのレコード会社と契約は決まってきており、世界発売を予定してます”──YOSHIKI

紀里谷監督も「ROSA」に出来には感服しているようだ。“曲が入った本編を観て、本当にすばらしいと思った。最初に聞いたときから鳥肌が立ったので、ものすごいと感じていたし、バッチリ!! 最高傑作です”と、充実感を満喫しているようだ。

『GOEMON』の観どころに関して、YOSHIKIは“突然、感動的なシーンが出てくるし、内容は言わないほうがいいと思うけど、2、3度泣いてしまいました。製作途中の映像も見ていたけど、その時も感動しちゃって、自分が関わった映画でこんなに感動しちゃっていいのかって思いました。単純にクオリティやメッセージ性に感動したし、曲も完成版を見てアレンジを変えました”と、映画に多大な影響を受けたことを語った。

また、YOSIKIの映画出演に関する質問も飛び出したものの、紀里谷監督は“出てくれるのであれば是非。でも、出てくれないでしょう?”とあきらめトーン。もちろんYOSHIKIは、“役者に興味ないんですよ(笑)”とバッサリ。とは言いながら“でも最近映画に関わることが多くて、映画『REPO』では監督とも喧嘩になっちゃって、だったら俺がやってやるよ!と思いました。今回紀里谷さんを見ていて、俺もやってみようかなって思って、影響受けつつ説得されちゃった感じです。今後監督をやったら、それは紀里谷さんのせいです(笑)”と、映画の世界にも興味があることを匂わせた。

「CAAというハリウッド最大のエージェンシーCAAと契約し、さっそく新しい作品に取り掛かっている紀里谷監督とともに、YOSHIKIもワールドワイドな展開への意欲を見せながら、2人の会見は締めくくられた。

映画『GOEMON』
1582年 天下統一を目指した織田信長は、その夢目前にして、家臣、明智光秀の謀叛により本能寺で暗殺される。しかし、信長の右腕であった豊臣秀吉が、光秀を討伐。その功績をもって信長の後を継ぎ豊臣政権を制定する。世は火種を残しつつも、一時の平和を謳歌していた。
そこに、彗星のごとく現れる一人の盗賊。名は石川五右衛門。超人的な身体能力を武器に、金持ちから盗み、貧しきものに分け与える英雄に庶民は熱狂する。
ある夜、盗み出した財宝の中に南蛮製の箱を見つける五右衛門。その箱の中にはある重大な秘密が隠されていた。
忘れ去ろうとしていた過去の扉を開いてしまう五右衛門。箱の秘密を追う、石田三成と霧隠才蔵、そして徳川家康と服部半蔵。真実を巡る壮絶な戦いが始まる。
その秘密とは? 開けてはならないパンドラの箱が今開く…。

原案・監督:紀里谷和明
脚本:紀里谷和明、瀧田哲郎
プロデューサー:一瀬隆重、紀里谷和明
製作プロダクション:KIRIYA PICTURES
キャスト: 江口洋介、大沢たかお、広末涼子、ゴリ(ガレッジセール)、要潤、玉山鉄二、チェ・ホンマン、中村橋之助、寺島進、平幹二朗、伊武雅刀、奥田瑛二 他
配給:松竹、ワーナー・ブラザース映画
(C) 2009「GOEMON」パートナーズ
2009年5月1日(金)丸の内ピカデリー1他全国ロードショー
◆映画『GOEMON』公式サイト
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