ONE☆DRAFT、男たちの熱い本音が詰まった2ndアルバム『DREAMAKER』リリース記念大特集

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ONE☆DRAFT 2ndアルバム『DREAMAKER』リリース記念大特集
1年3ヶ月ぶりに放つ待望の2ndアルバム

青春を熱く生きてこそ 男たちは輝くことができる そんな本音がビッチリ詰まったアルバム

――結果的にどんなテーマのアルバムになったと思います?

LANCE:「ライヴ」ですかね。「楽屋☆か~ら~の」でトークがありーの、最後に「アンコール」という曲に行く流れはライヴをイメージしたし、全部通して飛ばさずにちゃんと聴いた時に、「あ、このアルバムはライヴだったんだ」という気持ちになれるかなと思います。ジャケットで制服を着てるのも、自分らで「制服が着たい」って言ったんですよ。ライヴでは何を着ても何をしゃべっても何を歌ってもいいという、そういうライヴ感が実はジャケットの意味でもあります。あとづけで「僕らが昔高校生だった頃の気持ちを」とか言えますけど、実際はただ着たいから着ただけで、「似合うぞ、どうだ?」っていう、そういうレベルなんですね(笑)。

――この制服、LANCEさんの私物だと聞いたんですけど?

LANCE:それはブックレットの中の1枚だけですね。制服を着ることになって、「あったら持って来て」って言われたので、遊びで持ってきたんですけど。中学の卒業式のためだけに作った「卒ラン」です。ですけど、校門をくぐれずに没収されました(笑)。その制服は自前です。

RYO:俺のリーゼントも自前です。

LANCE:あのカツラ、ドンキで買ったんでしょ?

DJ MAKKI:確かに自前だけど(笑)。

RYO:面白かったね、撮影は。

LANCE:表のジャケットだけ見ると、たまたま流行りというか、最近多いじゃないですか、学生服でのヤンキー的なマンガとか映画とか。そういうものかと思うかもしれないけど、中を見ると、さすがにこれは衣装じゃねえだろということがわかると思うので(笑)。この人たちは自分でやってるんだ、楽しんでるんだということが伝わればいいと思うんですよね。

――アルバムタイトルの『DREAMAKER』(ドリームメイカー)というのは?

LANCE:みんなで集まって「タイトルどうする?」って言ってる時に、誰かから出たんですよ。何でも良かったんですよね、バッチリ来れば。ただ「DREAMAKER」という言葉は、前にグッズのTシャツの背中に入れてたんですよ。なぜそんなことをしていたかというと…一時期「LANCE教」みたいに言われて、ちょっと嫌な感じがあったんですよ。俺の歌は夢を与える宗教だみたいな。でも与えるとかじゃなくて、それぞれ夢を持つ人は持つだろうし、持たない人は持たないだろうし、俺は何も生んでない、生んでるのはみんなだという思いがあって。それを言葉にする代わりに、一人一人が買って着るTシャツの背中に「DREAMAKER」という言葉を入れて、みんなが一人一人背負うものだと言いたかったんですよね。それを「あれ、タイトルにいいじゃん」と言われて「いいっすよ」っていう感じでしたね。

――アルバムを出して、次の楽しみはやっぱりライヴですか。

LANCE:僕としては、アルバムやシングルのリリースって、ライヴのためにやるようなものなんですよ。CDで知ってる曲をライヴで聴きたいとか、逆にライヴでやってる曲をCDで聴きたいとか、そういうことがCDを通じて全国の人とやりとりできているというイメージなんですよね。

――前のアルバムからあとに出した「青春の雨(なみだ)」「アイヲクダサイ」「情熱」と、どんどん注目度がアップしてますよね。そういう実感はありますか。

LANCE:ライヴをやる時に、たとえば「アイヲクダサイ」を歌う時に前振りなしに歌ったりするんですよ。その時の反応で一番わかりますね。

RYO:あの「ざわざわ感」ね。

LANCE:あれ、たまに勘違いするよね。「おお、知れ渡ってる!」みたいな(笑)。

DJ MAKKI:尋常じゃない反応が来たりするよね。

LANCE:たまにそういう、カッコつけたことをするんですよ。反応を見てみようかな~みたいな。

DJ MAKKI:ライヴはもっとやりたいですね。呼んでいただければどこへでも行きます。

――ターゲットという言い方は嫌らしいですけど、あえて聞きます。どんな人の耳に届くとうれしいですか。

LANCE:ライヴに行くと、「こういう人たちが聴いてくれてるんだな」というのが実感としてわかるんですね。十代の高校生や大学生から、OLとか、たぶん自分より年上だろうなという人もいるし。子連れで来る人もいれば、夫婦で来てくれて「息子がちょうどあなたぐらいの年で、息子を見てるみたいで」って言ってくれる人もいて。それはきっと見た目とかじゃなくて、しゃべってる雰囲気とか、素を出してる感じとか、赤裸々な感じとか、ダサイ部分もあって、人間味があって、普通の生活をしていて、身近に感じてくれてるんだなって、感じさせてくれるんですよ。それは一番熱いですね。「息子を見てるみたいですよ」って言われると、「いや、俺もお父さんお母さんを見てるみたいですよ」っていう感じなんですよね。そこはやっぱり、リンクするんですよ。そういう方も聴いてくれてるんだなということは、あらためて感じるところですね。

取材・文●宮本英夫

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