ジ・オーブ、マスターピース的新作完成

20年以上にわたって、様々に形態を変えながらもシーンを活性化してきた大ベテランが挑む今回の新作は、オーブの核である創設メンバー、ドクターことアレックス・パターソンが、盟友のプロフェッサーことトーマス・フェルマンと再び組んで産み落としたもの。90年代のアンビエント・ハウスのブームを引っ張った大立者であり、UKのクラブシーンを代表する存在でもある両雄のタッグは、『オーキー・ドーキー・イッツ・ジ・オーブ・コンパクト』(2005年)以来となるものだ。
また、今作はイギリスのマリシャス・ダメージ・レコーズで進行中の「オーブセッションズ(Orbsessions)」シリーズの第3弾ともなっている。シリーズの1、2作が、過去の音源から発掘されたレアものの編集盤だったのに対し、本作はベルリンにあるフェルマンのスタジオで録音された全くの新作であり、新旧のファンを納得させる最高傑作とも言うべき内容になっているという。

2人の音を巡る旅は深淵なもの。大きなスケールでユーモアのセンスを加えながら、ダブやテクノ、ミニマル、アンビエント、ハウス、ロックステディ、そしてアヴァンギャルドといった多くのエッセンスを内包した壮大な宇宙旅行なのである。
『バグダッド・バッテリーズ』
2009年8月26日発売
XECD-1115 \2,350(税込)
1. Styrofoam Meltdown
2. Chocolate Fingers
3. Baghdad Batteries
4. Ravens Reprise
5. Dolly Unit
6. Super Soakers
7. Suburban Smog
8. Orban Tumbleweed
9. Pebbles
10. Woodlarkin
11. OOPA
12. Dolly Unit (Majestic Flowing Remix) (*日本盤のみのボーナス・トラック)
※日本先行発売