自動作曲・伴奏作成ソフト「Band-in-a-Box」新版はリアルな演奏とシーケンスソフトを搭載

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イーフロンティアより、自動作曲・伴奏作成ソフト「Band-in-a-Box 17 Windows」が発売された。

Band-in-a-Box(BIAB)は3ステップのカンタンな操作で自動作曲やアレンジができあがる音楽ソフト。オーディオファイルからのコード進行検出~伴奏生成、メロディからのコード自動生成など、楽曲制作だけでなく、楽器練習や楽曲の解析にもってこいの機能が備わっている。また、コード、メロディ、イントロ、ソロ、曲名まで1曲まるごと作ってくれる機能や、ジャンルや長さを指定できる映像用BGM作成に便利な機能など、とことん楽をしたい人にも向いたソフトだ。最新版ではプロミュージシャンの演奏をレコーディングしたオーディオ素材による、リアルな音色や生き生きとしたフレーズの演奏が得られるもポイント。さらに48トラックのシーケンスソフトの搭載で、より凝った楽曲作りも楽しめるようになっている。

●どんなジャンルの曲でも自動作曲

Band-in-a-Boxの実力を知りたいなら「メロディスト」機能を試すのが手っ取り早い。メロディストはまったく白紙の状態からメロディ、イントロ、ソロ、曲名まで1曲丸ごと作る機能。あらゆるジャンルの曲が伴奏付きで一瞬でできあがり、内蔵のソフトウェアシンセサイザーによる演奏が再生される。スタイル(音楽ジャンルごとに複数用意される演奏のバリエーション)のほか、キーや構成、テンポなども指定可能だが、まったく同じ設定でも実行するたびに違った曲ができあがる。バリエーションは無限といった感じだ。Band-in-a-Boxはもともとユーザーがコード進行とスタイルを指定すれば、すぐに望みのジャンルの伴奏が得られるというのが大きなウリだったが、現在ではここまで進化を遂げているのだ。

ジャンルに合わせたコード進行が得られるのも本ソフトの大きな特徴だ。たとえば、ロックのとあるスタイルでは3コード中心かつコードチェンジは1~2小節ごとといったシンプルな構成だったのが、ボサノバだとテンション多目でコードチェンジも2拍ごとと演奏するには難易度の高い進行になったりといった具合。自動作曲された曲を聞くだけでもずいぶんと勉強になりそうだ。

●メロディからコード進行を生成、その逆も

メロディだけ、あるいはコード進行だけを生成できるのは曲作り初心者にとってとてもありがたいだろう。「メロディは思いつくんだけど、コードの知識がない」という人でも、メロディさえ入力してしまえば、それに合ったコード進行をつけてくれる。

メロディは楽譜表示のウィンドウで入力するほか、別ソフトで作成したMIDIファイルの読み込みでもOK。これをもとに気に入ったコード進行ができたあとで、ジャンルをいろいろ試してみるのもおもしろい。自分が考えたメロディに立派な伴奏がつく、それだけでも曲作りの楽しさを十分に味わえるはず。これとは逆にコード進行を入力してメロディを自動生成する機能は、どちらかといえばプレイヤー向けといえるだろうか。そして、メロディだけでなく、さらに伴奏のソロパートまで生成できるのがBand-in-a-Boxのすごいところ。自分が弾けない(あるいは苦手、知らない)楽器のソロが自動で生成されるのは、メロディが作成されるのとは違う感動があるはず。しかもその演奏技術はまさにプロクオリティだ。

●リアルなサウンドの伴奏

先に触れたとおり、生成されたメロディ、伴奏は、ソフトウェアシンセサイザーによるMIDIデータの演奏になる(ソフトシンセはローランドVSCを採用)。これに加えて「リアルトラック」「リアルドラム」という、スタジオミュージシャンの実際の演奏を録音して作成したオーディオデータによる演奏の利用も可能だ。音がリアルなのはもちろん、フレーズもプロミュージシャンによる演奏なので、うならされること必至。当然ながら指定したコードに沿って演奏されるので、自分で作った曲にプロの演奏を加えることがいとも簡単にできてしまうのだ。特にシンセサイザーでの表現がむずかしいギターには感動を覚えるはずだ。



●耳コピーに便利なコード進行検出機能

曲の耳コピーがしたいというバンドマンやプレイヤーなら、オーディオファイルからのコード進行自動検出に魅力を感じるだろう。「オーディオコードウィザード」は、MP3やWAVなどのオーディオファイルを読み込み、コード進行やテンポ、キー、チューニングの分析を自動的に行い、Band-in-a-Boxのコードシートに書き込むことができる。この手の機能は、検出されたテンポが実際とは違ってユーザーが曲を聞きながら調整する必要がある場合が多いのだが、Band-in-a-Boxではその調整が非常にやりやすい。またコード検出も、曲で使われる楽器の構成にもよるのだがけっこうまともな結果を出してくれる。違ったとしてもなんらかのヒントにはなるはずだし、正しいコードがわかったらそれを自分で指定すればよい。コード進行ができてしまえば、あとはそれをもとに練習するなり、好きなジャンルを指定して伴奏を作成、違ったアレンジでの再生を楽しんだりと、さまざまな用途に使える。

●オーディオのミックスにも対応

これらの機能を駆使して作成した楽曲は、MIDI、オーディオ(WAV、MP3、WMA)ファイルへ出力が可能。このほか、ハーモニーの生成、ピアノの鍵盤・ギターのフレット表示といった機能を備える。さらに、ジャンルや曲全体の長さ、演奏楽器、フェードイン/アウトの長さなどを指定するだけで、オリジナルサウンドトラックを簡単に作成するサウンドトラック生成機能なんていうものまである。出来上がった曲は著作権フリーなので、自由に使える。Webやビデオ作品のBGMなどにももってこいだ。

こうして見ると、演奏データは自分で一から作る、録音するといったような一般的なDAWソフトとは目的が異なるソフトだということがわかるだろう。しかし、Band-in-a-Boxは、バンドルソフトによってそうしたユーザーへのフォローもなされている。

作成した伴奏にさらにアレンジを加えたい、新規パートの録音・演奏データ作成がしたい、というユーザーには48トラックのシーケンスソフト「RealBand」を用意。楽譜ウィンドウだけでなく、ピアノロールやイベントリストなどの一般的なDAWと同様のデータ入力・編集機能をサポート、オーディオ録音・編集機能も備える。オーディオエフェクトは内蔵していないが、VSTやDirectXといったプラグインによる拡張には対応する。Band-in-a-Boxで作成したデータのブラッシュアップはもちろん、他ソフト(たとえば、ボーカロイド)で作成したMIDI/オーディオデータとのミックスなどにも活躍してくれるはずだ。

●初心者から中・上級者まで、練習のお供にも

Band-in-a-Boxが活躍する範囲は非常に幅広い。たとえば、メロディストひとつとっても「とにかく作曲したい」という人から「ジャムセッションに強くなりたい」というプレイヤーまでサポートする。バンドマンならデモテープ作りの際の自分のパート以外の伴奏作成はもちろん、耳コピーの助けにもなる。また、ジャンルを問わず音楽の勉強をしている人には、コードや和声、アレンジなどの勉強になるだろう。

用途によって複数のパッケージが用意されるのもBand-in-a-Boxの特徴だ。通常版のほか、より多くのデモソングや音楽スタイルを収録したMegaPak(DVD版)、EverythingPAK(HDD版)を用意。さらに通常版とMegaPakには作曲に役立つコードブック(「すぐ歌えるコード進行ネタ帳~選んでつなげて5万曲!」定価1,470円、リットーミュージック刊)をバンドルしたパッケージも用意される。


通常版MegaPAKEverythingPAK
伴奏スタイル330種類2,580種類4,200種類
デモソング550曲3,780曲8,600曲
リアルドラムセット1セット6セット20セット
リアルトラックセット1セット6セット39セット
メロディストセット1セット8セット8セット
ソリストセット1セット16セット16セット
製品メディアCD-ROMDVD-ROM2.5インチHDD (USB接続)


◆Band-in-a-Box 17 Windows
価格:13,440円
◆Band-in-a-Box 17 Windowsコードブック付き
価格:14,490円
◆Band-in-a-Box 17 Windows MegaPAK
価格:26,040円
◆Band-in-a-Box 17 Windows MegaPAKコードブック付き
価格:27,090円
◆Band-in-a-Box 17 Windows EverythingPAK
価格:49,800円

◆Band-in-a-Box 17 Windows 紹介ページ
◆YouTube カメオチャンネル(Band-in-a-Boxの紹介ビデオを掲載)
◆イーフロンティア
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